行方不明から21年、吉川友梨さんの「30歳」の似顔絵公開 骨格の成長から推定

３０歳になった吉川友梨さんの推定の似顔絵(大阪府警提供)

大阪府熊取町で平成１５年５月、当時小学４年の吉川友梨さんが行方不明になった事件から２１年となった２０日、大阪府警は現在３０歳になった友梨さんを推定した似顔絵を公開した。似顔絵は骨格の加齢による変化を研究する群馬県警科学捜査研究所の緑川順研究官（６５）が、府警の依頼を受けて作成。府警は「思い当たることがあれば、情報を提供を」と呼びかけている。

緑川さんは、警察庁が指定する「広域技能指導官」。似顔絵分野の指導官は全国で２人しかおらず、第一人者として知られている。今回は友梨さんだけでなく、家族の写真も参考に、正面とやや横向きの２パターンを作成した。

友梨さんは１５年５月２０日、下校中に行方不明となった。府警はこれまでに約１１万人の捜査員を投入。現場付近で目撃された白色の旧型のトヨタ・クラウンとみられる不審車の捜査などを続けているが、有力な手がかりは得られていない。風化が懸念される中、昨年は情報提供を求める動画も新たに作成した。

府警は「似顔絵の公開後は新たな情報が寄せられることが多い。今年も少しでも有力な情報が集まることを期待したい」としている。