遺族らビラ配布で情報提供呼びかけ 千葉・市原の男性殺害から17年

情報提供を呼び掛けるチラシを配る曽根貴佑さん＝17日、千葉県市原市のJR姉ケ崎駅前（松崎翼撮影）

千葉県市原市姉崎で平成20年1月に不動産会社経営の永野武さん＝当時（78）＝が刺殺された事件は、未解決のまま17日で17年が経過した。この日、市原署員や遺族ら約50人がJR姉ケ崎駅などで3千枚のチラシを通勤者らに配り、情報提供を呼びかけた。

永野さんは自宅に隣接する不動産会社の事務所内で、顔や背中を刺されて死亡。事件当日の夕方には、不審な男が事務所の敷地内に入る姿が目撃されている。

昨年1年間で約10件の情報が寄せられたが、有力な情報はなく、犯人逮捕には至っていない。

永野さんの孫、曽根貴佑さん（33）は「チラシを受け取ってくれる人が多かったので感謝している。早く犯人に出てきてもらい、真実を語ってほしい」と話した。

情報提供は市原署捜査本部（0436・41・0110）。（松崎翼）