南海トラフ検討会「可能性高まったとは考えられず」 Mは基準以下6・6と判明 宮崎地震
産経ニュース / 2025年1月14日 0時40分
13日午後9時19分ごろに宮崎県沖の日向灘で発生した地震を受け、気象庁は同日、評価検討会を開いて南海トラフ巨大地震との関連について調査し、「発生可能性が平常時と比べて相対的に高まったと考えられる現象ではない」として調査を終了すると明らかにした。
気象庁によると、地震の規模は当初、「南海トラフ地震臨時情報(調査中)」の発表基準とされるマグニチュード(M)6・8を上回るM6・9とされ、昨年8月以来2度目となる臨時情報が発表された。ただ、その後の調査で地震の規模はM6・7だったことが判明。特段の防災対応を取る必要はないとして「調査終了」の臨時情報を発表した。
同庁は14日未明にMの情報をさらに更新し、6・6だったとした。
臨時情報は東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。
日向灘では昨年8月8日にも最大震度6弱、M7・1の地震が起きた。気象庁は臨時情報(巨大地震注意)を発表。政府は広範囲で強い揺れの可能性が高まったとして、地震への注意を呼びかけた。
昨年8月の臨時情報は、事前避難を求める内容ではなく、地震への備えを再確認するよう促す内容だった。ただ、愛知県や高知県などでは避難所を開設。高齢者を中心に避難を呼びかける自治体もあった。
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