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厳しい大阪の夏の暑さに対応、万博会場の対策判明 リングにシェード、重篤者は病院搬送

産経ニュース / 2025年1月24日 18時18分

C大阪・関西万博会場での主な暑熱対策

2025年大阪・関西万博会場の人工島・夢洲(ゆめしま)(大阪市)で会期中に実施される暑熱対策の詳細が24日、明らかになった。環境省の熱中症対策ガイドラインに基づき来場者に注意喚起し、会場の大屋根(リング)下部にシェードを設置するなどして多くの日陰をつくる。体調不良者には会場内の医療救護施設で対応する。

万博を運営する日本国際博覧会協会が作成した防災基本計画によると、夏場の厳しい暑さで知られる大阪府では多い月だと4千人以上が熱中症で救急搬送されており、万博会場でも搬送が必要な患者が発生すると想定。パビリオンや催事場、ゲートの待機列など人が滞留する状況では「暑熱環境が短時間で一気に悪化する危険性がある」としている。

05年3~9月に開催された愛知万博では、熱中症患者が半年間で313人出たという。

今回の万博では、環境省の「夏季のイベントにおける熱中症対策ガイドライン」を参考に、場内の放送やデジタルサイネージ(表示媒体)で情報提供と啓発を徹底。日よけのテントやパラソルを設置し、遮熱機能のある舗装や植栽などで地表面の高温防止を図る。

またダイキン工業が会場南西部の「進歩の広場」に「氷のクールスポット」を設置。壁面パネル内の氷が休憩所を冷やし、エアコンを使わずに室温を5度下げる。ウオーターサーバーや水飲み場など給水スポットも充実させる。

体調不良者については、3カ所の診療所と5カ所の応急手当て所で対応。脱水症状が進行している場合は医師が点滴を行い、重篤なケースでは会場内に待機する救急車で病院に搬送する。(井上浩平)

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