阪神大震災から30年 鎮魂の祈りに包まれる神戸が迎えた午前5時46分

「よりそう　1．17」の文字が浮かび上がり、地震発生時刻の5時46分に黙禱が捧げられた東遊園地＝17日午前5時46分、神戸市中央区（土井繁孝撮影）

あの日から30年が経過した－。6434人が犠牲となった平成7年の阪神大震災は17日午前5時46分、発生から30年となった。地震では、阪神高速道路が横倒しになって倒壊、木造建築の住宅が多かった神戸市長田区では火災が起きるなど、神戸の街は激しく傷ついた。

30年のときを経て街は復興し、一見、災害の傷は癒やされたようにも見える。人々は亡くなった人たちを思い、もう二度と災害による悲劇を繰り返したくないと願ってきたが、その後も地震災害は繰り返されている。われわれは、自然の脅威とどう向き合っていけばよいのだろうか。

神戸は17日、鎮魂の祈りに包まれる。神戸市中央区の東遊園地で開かれる「1・17のつどい」をはじめ、各地で追悼行事が開かれる。東遊園地では、来場者が分散して追悼できるよう、16日夕から「よりそう　1・17」の文字に並べられた灯籠が点灯。紙灯籠約5千本、竹灯籠約2500本を用いた。

また、兵庫県公館で17日に開かれる追悼式典には、天皇、皇后両陛下も臨席される。