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「生きていてよかった」「うれしい」同性婚訴訟、違憲判決に原告ら喜び 支援者も拍手

産経ニュース / 2024年10月30日 21時11分

同性婚訴訟の東京高裁判決を受けた原告と弁護団により会見が行われた。控訴人の(右から)小野春氏、小川葉子氏、大江千束氏=30日午後、東京都千代田区(関勝行撮影)

同性同士の結婚を認めない民法と戸籍法の規定は憲法違反と判断した東京高裁判決に30日、原告からは喜びの声が上がった。

判決後、高裁前で原告らが「婚姻の平等へさらに前進!」と書かれた横断幕を広げると、支援者らが拍手で祝福した。

「裁判長の口からはっきり『違憲』と聞けて、生きていてよかったなと思えた瞬間だった」。判決後の会見で、原告の小川葉子さん=60代=は、安堵の表情を見せた。

提訴から5年がたち、亡くなった原告もいる。小川さんは「私たちも時間がない。立法に向けて一歩でも早く進んでほしい」と法整備を求めた。

判決は、婚姻の意義として「配偶者としての法的身分関係の形成」に言及。小川さんのパートナー、大江千束(ちづか)さん=同=は「配偶者という言葉を言ってくれたのがすごくうれしかった」と話した。

原告の小野春さん=仮名、50代=は、女性パートナーと子供3人を育てる。「法律の後ろ盾がない中、手探りで子育てをやることも多かった」と言い、「いろいろな家族がいるということを(判決で)言ってもらえた」と笑顔を見せた。

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