西山朋佳女流三冠、棋士編入試験で初黒星 山川泰熙四段に敗れ1勝1敗に
産経ニュース / 2024年10月2日 18時25分
女性初の将棋棋士を目指す西山朋佳女流三冠(29)=白玲・女王・女流王将=は2日、東京・千駄ケ谷の将棋会館で棋士編入試験第2局に臨み、山川泰熙四段(26)と対戦して敗れ、対戦成績は1勝1敗となった。
初黒星を喫した西山女流三冠は対局後、「精度の低い手を重ねてしまった。(第3局では)しっかり棋力が出せる状態に持っていきたい」と話した。
試験は新人棋士5人と対戦して3勝で合格。第3局は11月の予定で、上野裕寿四段(21)と対戦し、勝てばプロ入りに王手をかける。
編入試験は、棋士養成機関である奨励会とは別にプロを目指す制度。現行制度での受験は5人目になる。女性としては福間香奈女流五冠(32)=清麗・女流王座・女流名人・女流王位・倉敷藤花=に次いで2人目で、福間女流五冠以外の男性3人はいずれも合格している。
西山女流三冠は奨励会の最高段位である三段まで昇段。令和2年、プロへの最終関門となる三段リーグで14勝4敗の好成績を収めながらも、棋士になる2位までに入れず、3位に終わり涙をのんだ。3年に奨励会を退会し、女流棋士に転向。指し手の力強さから「剛腕」の異名を持つ。
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