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ジャンボさんの粋な計らいに感謝 人気で「品切れ3、4カ月待ち」のゴルフセットが店に… 話の肖像画 歌手・田原俊彦<17> 

産経ニュース / 2024年4月18日 10時0分

芸能人運動会で、聖火を持って走る。スポーツは得意だ=昭和58年

《レコード会社の知り合いの誘いで昭和58年ごろ、ゴルフを始めた。これが国民的人気アイドルの交遊関係をさらに広げることになる》

もともとゴルフは大人の遊び、年配者のスポーツというイメージがありましたね。僕が若いころに熱を上げた野球などとは全然違いますから。

そのころ、企業のイベントの打ち上げではよく、ゴルフが行われていましたよね。僕は最初、レコード会社のコンペに出場した。徐々に「ゴルフっておもしろいな」と思うようになっていきました。14本のクラブの中では、第1打でバーンと飛ばすドライバーが好きですよ。

25歳のとき、フジサンケイクラシックのプロアマ大会に出場しました。場所は、日本で一番難しいともいわれる静岡・伊東にある川奈ホテルゴルフコースの富士コース。とりあえず、カッコつけなければと思い、大阪の大丸デパートに行って、ニッカーボッカーのゴルフウエアを購入した記憶があります。

僕は大会当日、調子に乗って「85」ぐらいのスコアで回ってしまった。湯原信光プロと一緒でしたね。難しいコースなので自分でもビックリ。「どうしたんだろう? いつも『100』たたくのになぁ」と。お客さんが大勢見守っているなか、グリーン上のホールにボールがバンバン入っていったんですよ。僕のチームが優勝したため、表彰式では歓声が上がるなか、椅子の上に立って「ワーッ」と喜んだのを覚えています。

大会には、ジャンボ(尾崎将司)さんら多くの選手が参加していましたね。夜のパーティー後にジャンボさんから呼ばれ、「最近は、どうなんだ」などと聞かれたこともありましたよ。

ジャンボさん、弟のジェット(健夫)さん、直道さんの尾崎3兄弟とはその後、一緒にゴルフをさせていただきました。ジャンボさんのゴルフは弾道、スピードともにヤバい。カッコよく、オーラがあり、僕たちとは全く、〝別物〟という感じ。2人の弟たちに、「オレの背中を見ておけ」というようなゴルフをしていました。

健夫さんは黒いサングラスをかけ、半ばふざけているような感じ。直道さんは生真面目だった。3人と一緒に回ると、性格の違いがよく分かりましたよ。

《ジャンボさんから、愛用のクラブを特別にもらったことがある》

ある年のトーナメント「中日クラウンズ」で、難しいパー3のホールのバンカーから、ジャンボさんがドーンと打って、ストーンと入れたときのサンドウェッジです。

普通のサンドウェッジで打った場合、ボールは90ヤードぐらい飛ぶんですが、このクラブで思いっ切り打っても、60ヤードしか飛ばない。めちゃくちゃ上がって、グリーン上で止まるというクラブ。とても難しく、普通の人が使ったら駄目、というクラブです。シャフトも、ダブル・エックスぐらい硬く、ヘッド部分にとても特徴がありました。本当に難しいクラブでしたね。

《ゴルフ選手の丸山茂樹さんの結婚式に出席した際、ジャンボさんと居合わせた》

僕は冠婚葬祭が嫌いで、本当に行くべき人だな、お世話になった人だな、という場合にだけ足を運びます。結婚式もそうで、これまで出席したのはサッカーのカズ(三浦知良さん)と、マル(丸山さん)のときだけ。

マルの結婚式では、ジャンボさんと同じテーブルになりました。彼が設計する「ジェイズ」のクラブは手に入りにくく、「東京・白金のゴルフショップに行った際、品切れで3、4カ月待つことになると言われた」とジャンボさんに話したんです。すると、彼は「うん、そうか、分かった」と。

翌週、白金のショップに行って、驚きましたね。「田原俊彦様」と書かれたそのセットが置かれていたんです。ジャンボさんにはかわいがってもらった。本当に感謝です。(聞き手 黒沢潤)

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