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学生が酒米の田植えから仕込み、ラベル制作まで実践 青森大学ブランドの「純米吟醸」完成

産経ニュース / 2024年5月10日 10時0分

日本酒造りに携わった青森大の学生と関係者=青森市(福田徳行撮影)

青森大学(青森市)がものづくりへの関心や地域貢献の意識などを高めてもらおうと、授業の一環として学生が携わった日本酒「純米吟醸 青森大学」が完成した。担当教授によると、学生自らが酒米の田植え、稲刈り、仕込み、ラベル制作など一連の工程に取り組むのは珍しいという。学生たちは改めてものづくりに関心を寄せていた。

同大の日本酒造りは今年で2回目で、総合経営学部の沼田郷(さとし)教授のゼミ生10人(4年生)が参加した。

弘前市の酒造会社「白神酒造」(西沢誠社長)と同大近くの酒類販売店「コンビニ&リカー タカハシ」(高橋誠治社長)の協力を得て、昨年5月に同市内にある白神酒造の自社田に青森県産の酒米「華吹雪」を田植えし、9月に収穫、12月に仕込み作業を行った。完成した日本酒に貼るラベルは、学生の書を題字に背景には八甲田連峰を採用。価格設定、PR活動などにも取り組んだ。

沼田教授は「コメ作りから完成まで一連の工程に学生が関わるのは珍しい。地域と企業、大学が協力して一つの商品を作り上げることは学生にとってもビジネスを知るという意味で重要な試み」と取り組みの意義を強調した。

リーダーの田中孝太郎さん(21)は「田植えや稲刈りなど大変だったが、フルーティーな味わいに仕上がった。商品開発に関わることができたことをこれからの就職活動に生かしていきたい」と笑顔で話した。西沢社長は「こうした取り組みをきっかけに若い人たちが日本酒に興味を持ってもらい、日本酒の文化、ファンを増やしていきたい」と語った。

価格は1本(720ミリリットル)1900円(税込み)で、同店で400~500本限定で販売。問い合わせは017・738・8177。(福田徳行)

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