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4番不在、女性問題…最下位から再建中のプロ野球西武に問われる「自覚」と「責任感」

産経ニュース / 2025年1月14日 8時0分

自身の不倫交際報道について報道陣の取材に応じた西武・源田壮亮(中井誠撮影)

プロ野球のパ・リーグで昨年は最下位に終わった西武。今季から指揮を執る西口文也新監督の下で再建を図るチームには、多くの課題が山積している。フリーエージェント(FA)選手の獲得など目立った補強もなく、昨年末には主力選手の女性問題が浮上した。定時株主総会で「チームを根本的に立て直してほしい」「チーム(の空気)が緩いのではないか」と一部の株主から指摘されたかつての常勝軍団の再建への道のりは、険しさを増している。

FA市場にも参戦せず

西武は今季のスローガンについて、「ALL ONE」と発表。すべての選手やスタッフ一人一人が成長し、力を発揮することでチームが強くなるという西口監督の方針を表現したという。

昨季は球団ワーストとなる91敗を喫し、最下位に沈んだ。「昨年の悔しさを胸に秘め、1年間戦っていってほしいということを選手に伝えていきたい」。1月6日に行われた発表会に出席した西口監督の言葉にも力がこもった。

主催試合の観客動員数は3年連続で100万人を突破するなど、集客面では健闘が光っている。ただ、肝心の戦力面では、依然として厳しい現状が続いている。

オフに入り、大山悠輔、原口文仁(いずれも阪神)ら他球団の野手がFA権を行使して動向が注目されたが、ともに残留が決定。打線強化が課題だった西武が、獲得へ名乗りを上げることはなかった。

オリックスで昨季15本塁打を放ち、オフに自由契約となったレアンドロ・セデーニョ内野手との契約合意は発表されたものの、現時点で「4番打者不在」の問題が解消されたとはいえないのが現状だ。

主力選手が不倫交際報道で謝罪

チームにとっては、新たな「悩みの種」も浮上している。

昨季は不動の遊撃手として143試合に出場し、国際大会「プレミア12」日本代表にも選出された源田壮亮内野手が不倫交際していたと、一部の週刊誌が昨年12月末にスクープ。源田は1月12日、報道陣の取材に事実関係を認めた上で「家族や野球界、ファンを裏切ってしまい申し訳ない。失った信頼を取り戻せるように、野球に真摯に取り組んでいきたい」などと語った。

プライベートな問題とはいえ、2023年には山川穂高選手(現ソフトバンク)の女性問題を巡って定時株主総会でも一部株主から苦言を呈されただけに、事態の収束に動いた格好だ。

今季のスローガンには、「最強の〝個〟が集まるチームへ」という思いも込められているという。「一人一人が責任感をもって今シーズンに臨んでほしい」。発表会で、西口監督は自らに言い聞かせるように訴えた。

西武にとってはプロ野球選手としての技術向上に加え、「自覚」と「責任感」が問われるシーズンとなりそうだ。(浅野英介)

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