女子中高生3人自宅に連れ込み1人が薬物中毒死、市販薬過剰摂取か 容疑で26歳男逮捕

10代の女子中高生ら3人を誘い出し、自宅に連れ込んだとして、大阪府警は5日、未成年者誘拐の疑いで、大阪府東大阪市立花町の無職、小坂光（こさかひかる）容疑者（26）を逮捕したと発表した。「被害者を家に呼んだが、親の承諾があったと思っていた」と容疑を一部否認しているという。

府警によると、3人のうち、女子高校生1人が3日午後、小坂容疑者宅で心肺停止状態で見つかり、搬送先の病院で死亡が確認された。司法解剖の結果、目立った外傷はなく、死因は急性薬物中毒と判明した。

小坂容疑者は高校生らと2日夜、自宅で市販薬の過剰摂取（オーバードーズ）をしていたと説明。翌3日、高校生の体が冷たくなっているのに女子中学生が気づき、午後1時5分ごろ119番した。

小坂容疑者は高校生と交際関係にあったとみられ、「高校生はせき止め薬を30～40錠飲んだ」と話しており、自宅からは、せき止め薬の空き殻約80錠分が見つかったという。府警が詳しい経緯を調べている。

逮捕容疑は9月2日ごろ、10代の女子高校生2人と女子中学生1人が未成年であると知りながら、自宅へ連れ込み誘拐したとしている。