「これは治らない」と言われ「ブラッシュアップライフ」を見直す イマドキTV+
産経ニュース / 2025年1月25日 8時30分
余命宣告なんてドラマの中の話だと思っていたが、自分に降りかかるとは。昨秋あたりから動悸がひどく病院で検査したら、大動脈弁狭窄症と診断された。かなりの重症らしく、担当の医師が言うには「これは治らないし、ほっといたら2、3年で死にます」。
いつ突然死していてもおかしくなかったとも聞かされたけれど、現実感が乏しくて、あ、そうですか、と答えるしかない。そういえばサッカーやサイクリング中に、何度か息切れして立っていられなくなったことを思い出した。運動不足のせいだと思っていたけど、なんとまあ。
人工弁と人工血管に置換する手術を受ければ、とりあえずは死なずに済むらしい。しかし診断から手術まで3週間は長い。術前の段取りがあって仕方ないんだけど、これを書いている今も不整脈は出ていて、ヤバい状況が継続中。胸がドキッとするとヒヤッとする。
そんな状況で見たくなったのが、huluやネットフリックスで配信されている、一昨年に日テレ系で放送されたドラマ「ブラッシュアップライフ」(全10話)。主演の安藤サクラさんが演じるのは30代の独身女性で、「あーちん」こと近藤麻美。ある日、事故死してしまうが、人生をもう一度やり直せることになる。2周目の人生もそう変わり映えしないが、ちょっとした人助けができたり…という日常系タイムリープコメディー。脚本はバカリズムさん。
3周目、4周目…と重なって、さりげない伏線がことごとく笑いにつながる構成が絶妙。俳優陣の味わい深い演技に引き込まれる。通して見たのは4回目だけど、まだまだ飽きない。
笑い転げつつ、カラオケに興じるなど、あーちんたちの日常を見ていると涙が流れた。何げない日々の大切さなんてことに泣けちゃうのは、間違いなく病気のせい。「2周目」なんて言葉もやたら胸に刺さる。同じドラマも心境次第で違って見えるもの。無事に生還してもう一回見る。(ライター 篠原知存)
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