米、イランの攻撃は「攻撃は失敗に終わった」 イスラエル軍と連携し迎撃

【ワシントン＝大内清】イランによるイスラエル攻撃で、サリバン米大統領補佐官（国家安全保障問題担当）は1日、記者会見し、米軍艦艇などがイスラエル軍とともに弾道ミサイルの迎撃にあたり、「攻撃は失敗に終わった」と述べた。イランから発射された弾道ミサイルは約200発に上ったとした上で、イスラエル国内に「深刻な打撃はなかった」と強調。攻撃は中東域内の軍事的緊張を「大幅に増大させるものだ」とイランを非難した。

サリバン氏によると、今回の攻撃に関連し、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区エリコでパレスチナ人1人が死亡した。詳しい状況は不明。

バイデン米政権は攻撃に先立つ声明で、イランがイスラエルに直接攻撃すれば「イランにとって重大な結果を招く」と警告していた。ただサリバン氏は、「イスラエル軍や同国首相府と対応を協議している」と述べるにとどめ、具体的な制裁手段などへの言及は避けた。

また国務省のミラー報道官は同日、イランから攻撃に関する事前の通知はなかったと説明した。