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カナダとインド、互いの外交官を追放 宗教指導者殺害事件が外交問題に発展

産経ニュース / 2024年10月15日 7時17分

カナダとインドは14日、互いに相手国の外交官6人を国外追放すると発表した。昨年6月、インドでのシーク教徒独立運動に関わった男性がカナダ国内で殺害された事件を巡り、カナダがインド政府の関与を指摘。インド側が反発し、外交問題に発展していた。

ロイター通信によると、カナダは駐カナダ印大使に相当する高等弁務官で前駐日印大使のバルマ氏ら、6人の追放を決めた。トルドー首相は14日、男性殺害事件に関し、「インド政府の工作員が公共の安全に深刻な脅威をもたらす活動に携わり、それが継続しているという明白で説得力のある証拠がある」と述べた。

カナダ側は、捜査当局がインド外交官らを事情聴取するため外交特権を適用しないようインド側に求めたが、協力が得られなかったとしている。

一方、インド政府は事件への関与を一貫して否定。カナダ側の措置に対抗し、駐インド高等弁務官代理を含む幹部外交官6人の追放を決定した。発表では、カナダが「インド外交官を根拠なく標的にしている」と反発。カナダで早期の総選挙が行われる公算が大きいことを念頭に「票田政治を中心としたトルドー政権の政治的計略だ」と非難した。

事件では昨年6月18日、インド系カナダ人で、インド北部パンジャブ州での分離独立運動を掲げるシーク教徒の指導者、ハルディーブ・シン・ニジャル氏が殺害された。カナダ警察は今年5月、インド国籍の容疑者3人を逮捕。インド政府は過激派幹部とされるニジャル氏を「テロリスト」に指定していたが、殺害への関与は否定した。インドの関与を裏付ける情報は、米国からもカナダに提供されていた。(岩田智雄)

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