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【通園バス置き去り】遺族が「川崎幼稚園」の“廃園”など求め集めた9520人分署名を市に提出(静岡・牧之原市)

Daiichi-TV(静岡第一テレビ) / 2024年4月30日 16時53分

Daiichi-TV(静岡第一テレビ)

(河本千奈ちゃんの父親)

「9520名の思いです」「子どもたちが安心して通える園になるよう、行政も動いていただけたらと思います」「どうぞよろしくお願いいたします」

30日、静岡・牧之原市長に手渡されたのは、川崎幼稚園の廃園などを求め集めた9520人分の署名。

(牧之原市 杉本 基久雄 市長)

「9520人分の署名は大変重いものだと思っている」「榛原学園は一度は廃園すると約束していた」「納得いく説明をしっかりしていただきたいと思っている」

この事件は2022年9月、牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で、当時3歳の河本千奈ちゃんが通園バスに約5時間置き去りにされ、重度の熱中症で亡くなったものです。静岡地検は2,023年11月、元園長の増田立義被告と元担任の女の被告を業務上過失致死の罪で在宅起訴。先週、静岡地裁で初公判が開かれ増田被告らは「間違いありません」などと起訴内容を認めました。

30日、牧之原市長に手渡された署名は、千奈ちゃんの遺族が2023年9月から集め始めたもので、「川崎幼稚園」の運営法人に対し、新たな園児の募集を停止して廃園にすることや、別の法人に運営を引き継ぐことを求めるほか、牧之原市に対しては、廃園となった際に、子どもたちの受け入れ先を確保するなどの対応を求めています。

(河本千奈ちゃんの父親)

「短期間の間でしたが大勢の人が賛同してくれてうれしく思う」「この地域とかこの場所に認定こども園は必要だと思うが『榛原学園』が経営しなくてもいいと思う」「もっと安心で安全な経営陣が子どもたちを見ればいいと思う」「重く受け止めてほしいと思う」

川崎幼稚園を運営する「榛原学園」は事件直後、遺族に対し「廃園にする」と約束していましたが、その後、態度を一変。「希望者がいる以上は園の運営を継続していく」とコメントしています。

先週の初公判。千奈ちゃんの父親は元園長の増田被告に当時の約束について尋ねました。しかし、増田被告は…。

(増田 立義 被告)

「申し訳ないが私からは言えません」

“その場しのぎ”の約束に千奈ちゃんの父親は…。

(河本千奈ちゃんの父親)

「矛盾してます」「(増田被告は)初公判では書いたけれど言ってないという言い方をしていた」「(廃園に)できないのに、私たち遺族にはその場しのぎで『廃園にする』と軽く約束をして再園にもってこうとしたのかなと、現にその状態になっているので、そういう意図があったのかなと思うところはある」

一方、署名を受け取った牧之原市長は…。

(牧之原市 杉本 基久雄 市長)

「榛原学園が遺族と交わした約束に真摯に向き合っていただて、今後、川崎幼稚園をどうしていくか、遺族に納得していただけるような説明が必要であると考えている」「市としては命を預かる、はぐくむ、本来の幼児教育、保育環境の充実、構築に全力で取り組みたい」

牧之原市は、もし廃園となった場合は「待機児童が発生しない対策を講じていきたい」と話しました。遺族によりますと榛原学園には後日、署名を渡す予定だということです。

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