【自民党総裁選】次週に告示迫る中で外遊に向かった静岡１区選出･上川陽子外相…出発前の心境など直撃取材

Daiichi-TV(静岡第一テレビ)

4日、オーストラリアへ旅立つ直前、NNNの単独取材に応じた静岡1区選出の上川陽子外相。

（上川 陽子 外相）

「これから0泊3日でオーストラリへ行って参ります」

外遊には何を持っていくのか？特別にスーツケースの中身を見せてもらいました。

旅の必需品というのがこちら、支援者からもらったという「湯飲み」。そしてもちろん…。

（上川 陽子 外相）

「静岡のお茶とか浜松のお茶とか、あとティーバッグも静岡のお茶であります。お茶といつも日常の中で暮らしているので、大切…お守りをかねて一日一服飲ませてもらっています」

他にも、のど飴。マスクは数種類、用意しています。機内に持ち込む手提げバッグには、今回の訪問に必要な資料がびっしり詰まっています。

（上川 陽子 外相）

Q.これは何のマスコット？

「これは“ホウリスくん”と言って私が法務相の時に名前を決めたマスコットなのでいつもつけています」

機内での過ごし方を聞くと…。

（上川 陽子 外相）

「外交の前には、きちっとした休養が必要です、本当に真剣勝負で臨まないといけないので、とにかく機内はできるだけ眠ります、そして書類を読んだりしながら準備もする。切り替えがすごく大事、オンオフの」

総裁選出馬に向けた推薦人集めに奔走する中でも、外務大臣として重要な仕事は少しも疎かにできないと気を引き締めている様子でした。

そして外務省を出る直前、記者団から総裁選出馬について問われると…。

（上川 陽子 外相）

「推薦人ついては、もう一息という所でありまして、かなりめどは立ちつつあるかなと」「私が立候補できることが自民党を変える、日本の政治を変えることを示す出来事になると確信している。海外からも関心を持って見守っていただいている。なんとか壁を突き破るところまで行きたいということで、一生懸命走っている」

4日夜、オーストラリアへたった上川外相。外遊は6日までで、 週末には地元・静岡市を訪れ、県議や支援者らと意見交換する予定です。

告示まで一週間となり、動きが激しさを増している自民党総裁選。現在、総裁選には、石破元幹事長や林官房長官、上川外相など、12人の有志が乱立している状況です。

こうした中、すでに出馬を表明している河野太郎デジタル相は、5日午後、政策発表会を行いました。会見では、継続的な賃上げをするために、正規雇用と非正規雇用の賃金格差や働き方を改善していくことが重要だと説明しました。

（河野太郎デジタル相）

「1400万人のパート、アルバイトの方々、400万人の派遣、契約社員の方々、パート、アルバイトの多くの方は最低賃金に近いところで賃金をもらっている」「この1400万人あるいは400万人がより付加価値の高い、賃金の高い仕事にうつっていけるようにしなければ、継続的な賃上げは難しくなる」「正規雇用と非正規雇用の格差を縮めていかなければいけない」

また、日本の国内総生産GDPを上げていくため、600兆円規模の企業の内部留保を投資に回していけるように新たな枠組みを設置していくほか、デジタル化により将来的には年末調整を廃止して個人が確定申告を行う制度を発表しました。

一方、日本テレビでは、今回の総裁選は党員・党友票の数が国会議員票と同じく、勝敗に大きく関わることから、その動向を探るため、党員、党友を対象に独自に電話調査を実施。出馬を表明したり、検討している12人のうち、誰を支持するか、尋ねたところ、石破元幹事長が28パーセントでトップ、小泉元環境相が18パーセントで続き、高市経済安保相が17パーセント、上川外相が7パーセントとなったことが分かりました。また、前回2021年の総裁選挙で岸田首相に敗れ2位だった河野デジタル大臣は3パーセントで7位でした。「まだ決めていない･わからない」と答えた人は10パーセントで、情勢は変わる可能性もあります。

党員調査で4位となった上川外相。総裁選への出馬に必要な推薦人20人を集めるため奔走していますが、確保できるのでしょうか？上川外相を支援する「チーム陽子」の事務局長、牧原秀樹衆院議員に推薦人確保の状況を聞きました。

（自民党･上川陣営の事務局長　牧原 秀樹 衆院議員）

「いわゆる推薦状をハンコを押して回収するんですけれど、その推薦状は20枚集まってない、応援するといってくれる人はもうちょっといるんですけど」

（徳増ないる キャスター）

「牧原さん含め、推薦人になろうとする人は、どういう思いで『チーム陽子』に入っているのでしょうか？」

（自民党･上川陣営の事務局長　牧原 秀樹 衆院議員）

「共通しているのは、上川さんという人の政治家としての能力を高く評価し、もし女性の首相を日本で初めて生むとすれば、それは上川さんだと、そういう思いになっている」

また、日本テレビが実施した党員・党友調査で、上川外相が、石破氏、小泉氏、高市氏に次ぐ4番目の支持を集めたことについて聞くと…。

（自民党･上川陣営の事務局長　牧原 秀樹 衆院議員）

「率直に言って、まだ正式に出馬表明をしていない段階で、もうすでに表明している陣営よりも上川先生の方が上だというのは、やはり多くの党員・党友の期待が高いのだと感じている」

今週、出馬表明ラッシュとなった総裁選。6日は小泉元環境相が出馬表明を行い、さらに来週月曜日には、高市経済安保担当相、そして加藤元官房長官も、来週、出馬表明を行う考えで、総裁選には少なくとも8人が出馬する見通しとなっています。

この記事の動画はこちらから再生できます