「赤いきつね・緑のたぬき」 防災・備蓄の意識を喚起 初の専用カートン展開
食品新聞 / 2024年8月19日 10時46分
自然災害など、もしもの時にいつもの安心感ある味わいが側にあったなら――。
そんな想いに応えるのが、東洋水産として初の試みとなる「マルちゃん 赤いきつねうどん・緑のたぬき天そば ローリングストックカートン企画」だ。カートンはおなじみのパッケージとカラーを全面に打ち出したデザインを採用。側面に大きく印字した「消費の目安」でローリングストックを促し、底面に「赤いきつね・緑のたぬき」が「炊き込みご飯に変身!」する活用術を掲載した。
防災意識が高まる9月1日「防災の日」に向け、8月19日から関東中心に数量限定で出荷。食料品の備蓄に対して新たな意識付けを提案する。
同社は「近年自然災害の増加を背景に、各家庭で備えは進んでいると思うが、食料品や水は家の備蓄スペースに眠ってしまい、気づいた時には賞味期限を過ぎているケースが少なくないと思う。実際、当社には『賞味期限を過ぎても食べられるか』との問い合わせが後を絶たない」と説明する。
そこで同社はかねてより「ローリングストック」を推奨。これは普段使いしている食料品を少し多めに備蓄し、それを消費しながらまた次の備蓄を用意するというもの。
本企画のカートンでは、製品の賞味期限とは別に、側面に「消費の目安」を大きく印字。期限内に食べ忘れることを防ぎ、食品ロス削減にも有効だ。
また新たな活用術として、「赤いきつね・緑のたぬき」を使った炊き込みご飯のレシピを記載。調味料がない時でも、炊飯器に米と水を入れ「赤いきつね」の粉末スープ、くだいた麺とお揚げを加えて簡単にできあがる。あわせて、非常時に便利な防災グッズのチェックリスト(タオル、モバイルバッテリー、ヘルメット、レインコート、簡易トイレ、水、マスクなど)も載せた。
同社は「長年幅広い層に食べられている『赤いきつね・緑のたぬき』はローリングストックの対象にぴったり。店頭で防災・備蓄の意識を喚起していきたい」としている。
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