外食懇話会 “人財”交流などを報告 共通課題の解決に向けまい進
食品新聞 / 2024年10月9日 9時7分
「第4回外食懇話会」(神田正会長)が9月19日、都内で開かれ会員企業12社・26人が出席した。当日は運営委員会から24年度上半期の活動が報告されたほか、ロイヤルホールディングス会長の菊地唯夫氏が外食産業の持続的成長に向けた課題をテーマに講演した。
冒頭のあいさつで神田会長(ハイデイ日高会長)は「50年前の外食企業トップ10のうち現在も10位以内にランクインしている企業は一つもない。ライバルは時代。経営者にとって最も重要な仕事は決断することだ。決断が会社の成長を左右する」と時代の変化への対応の重要性を語った。
昭和産業の新妻一彦会長は「11社でスタートした外食懇も1年半が経過した。様々な取り組みの成果が得られていると感じている。2回目の『人財交流会』も行われ、参加者は相互啓発に加え、新たな気づき、悩みごとなど多くを共有した。会員企業でのメニュー開発などのコラボも始まりつつある。本会の目指すところである会員同士の交流が進んでいると実感している」と取り組みを総括。続けて「外食産業には人材、フードロス、コスト削減などの共通課題がある。経営者同士の真摯で忌憚のない情報交換が活発になるようにお手伝いさせていただきたい」と話した。
運営委員会からは5月30日に開催した昭和産業鹿島工場の見学会や、9月4日の「第2回人財交流会」の模様を紹介。交流会の参加者から「社内研修とは違う環境で同じ苦労を共有できた」や「他店長も同様の点を意識していることを知り、高いレベルで行動しなければならないと感じた」という感想が寄せられたことも報告した。
会場では、アークランドサービスホールディングスが全会一致で新入会したことを発表。同社の坂本守孝社長は「しっかり学ばせていただき、当社も事業を拡大したい」と抱負を述べた。
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