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「ファミチキ」で子どもたちに笑顔 狭山市小中学校の給食に無償提供 食材高騰で地域支援にも

食品新聞 / 2024年12月21日 13時55分

ファミリーマートの定番商品「ファミチキ」が、埼玉県狭山市内の公立小中学校23校で提供された。同社として初の試み。12月19~20日の2日間で約1万500個を無償提供。20日取材に応じた狭山市立入間川小学校では「この日を心待ちにしていた子どもも多かった」(伊藤秀一校長)。給食の時間、教室は「ファミチキ」を食べる子どもたちの笑顔と歓声に包まれた。

狭山市とは1973年にファミリーマート1号店(西友で小型店の実験第一号店)が開店した縁がある。今回の企画について、草間浩昭執行役員地域代表(首都圏)は「23年に『ファミチキ』が累計販売数20憶食を突破した記念として、当社が注力する地域貢献活動と結びつける形で発想した。ファミリーマートを長くご愛顧いただいてる狭山市に少しでも恩返しできれば」と話す。狭山市の市制施行70周年のタイミングとも合致した。

多くの子どもたちは給食の献立表が配られた月初から「ファミチキ」が食べられる日を待ちわびていたという。当日は「ジューシーで本当においしい」「初めて食べられて嬉しい」などの感想が聞かれた。一通り食べ終わった後、納品数の関係で残っていた「ファミチキ」をめぐり、15人によるじゃんけん争奪戦を繰り広げるクラスもあった。

同社商品本部の木下紀之本部長補佐は「われわれの想像以上に子どもたちが嬉しそうに食べてくれていた。『ファミチキ』は老若男女問わず支持される商品であることを実感した」。

当日の献立は、通常の唐揚げに比べて「ファミチキ」が大ぶりなことを考慮し、冬野菜たっぷりのポトフ、脂質やエネルギーを抑えたパン、ミカン、牛乳をあわせ、栄養バランスを整えた。

草間浩昭執行役員(中央)

一方、近年の食材費高騰で市や学校側は献立作りに頭を悩ませているという。小谷野剛狭山市長は「管理栄養士の方が大変ご苦労されている。そうした中で『ファミチキ』をご提供いただき給食に彩りを添えていただいた。何より子どもたちが物凄く喜んでいた」と感謝の言葉を寄せる。

草間執行役員は「地域貢献活動の観点から、われわれ企業ができることは協力していきたいし、他の地域への商品提供も前向きに検討したい。給食事業をお手伝いするような取り組みの輪が広がっていけば」とした。

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