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「超省資源型栽培」を検証 持続可能な調達へ エスビー食品

食品新聞 / 2022年8月8日 15時18分

エスビー食品は、持続可能なスパイスやハーブの原料調達を目指し、特許栽培技術「Moisculture(モイスカルチャー)」を持つCULTIVERA(カルティベラ)と共同で超省資源型栽培の実証実験を開始した。

CULTIVERAが開発した「モイスカルチャー」は水分の少ない環境下で植物が生きるために発生させる「毛細根」の可能性に着目した栽培方法。特殊なファイバー積層で形成した空間を気化水分(湿度)で満たし、そこで植物を育てる方法で、効率よく水分や栄養を吸収できる微細な「毛細根」を発生・活性させ、気化水分で育てるため、水の消費量を大幅に削減できる。さらに気化水分の量(生育環境)を調整できるため、水や土の資源消費を抑えながら機能性(栄養価)が高く食味の良い作物をさまざまな環境条件下で育てることが可能になる。

エスビー食品は自社試験農場の忍野試験農場(山梨県忍野村)でわさびを対象に実証実験を開始。栽培時の水分コントロールが可能なため、栄養が均一に行きわたり、成長にムラがない傾向があったという。また同社はパクチー、チャービル、ディルなどのハーブにも適しているのではないかと推測。今後検証を重ねる。さらにスパイスやハーブの機能性成分のコントロールにも期待を寄せている。

「超省資源型栽培」を検証 持続可能な調達へ エスビー食品は食品新聞 WEB版(食品新聞社)で公開された投稿です。

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