IHミートパッカー 青森から和牛を世界へ 新プラントが竣工
食品新聞 / 2024年3月25日 14時6分
伊藤ハム米久ホールディングスグループで東日本最大の食肉加工会社「IHミートパッカー」は3月13日、青森県十和田市に新設した「牛・人・環境に優しいがコンセプト」(乗池秀隆社長)とする「十和田ビーフプラント」の竣工式を執り行った。東日本をはじめとした国内食肉の流通強化とともに欧米向けの輸出も見据えて設計しており、24年内をめどに欧米向け輸出認可を取得する。乗池社長は「東北・青森から和牛を世界へ広げたい」と抱負を語った。
新プラントは、既存工場の隣接地に新設した「牛の処理・カット場」で、生体受け入れから、と畜、カット、成形、検査、出荷まで一貫して行う。同施設の牛の1日当たりの取扱頭数は、3倍強の60頭(年間1万5千頭)に拡大する。既存工場は豚肉に特化する。
輸出品は、グループの輸出専用オリジナルブランド和牛「ITO WAGYU」があり、同施設から米国や欧州それぞれでの輸出の認可取得を目指す。IHミートパッカーは全国に4拠点(十和田、宮城、東京〈埼玉〉、名古屋)あり、東京、名古屋で輸出実績がある。
同施設は、牛・人・環境に優しいがコンセプトで、牛に対してはアニマルウェルフェアを向上。1頭当たりの係留スペースは、一般的施設の約1.5倍の3.8㎡を確保し、気温管理など屋内係留で過ごしやすい環境を整えた。
竣工式で伊藤ハム米久HD宮下功社長㊧、IHミートパッカー乗池秀隆社長働く人に対しては、食肉処理の閉鎖的なイメージを払しょくする吹き抜け空間のある玄関ホールや休憩室を整えた。また、生産者が牛を搬入しやすいよう、搬入口は冬季や夜間の搬入でも安全な融雪設備を設置したほか、天候に左右されない屋根付き洗車場や生体搬入車両出入口の防疫対策としての車両消毒装置などを設置した。
環境ではLPガス採用によるCO2排出削減、地熱活用による省エネなど、様々な配慮を施している。
牛の取り扱い年間頭数は、グループ全体で9~10万頭で、うちIHミートパッカーは4拠点で2万5~6千頭。
この記事に関連するニュース
-
スポーツ流鏑馬の聖地で本格体験!「3日間流鏑馬集中レッスンパック」開催
共同通信PRワイヤー / 2024年5月18日 14時30分
-
高級和牛肉を香港に不正輸出か 食料品販売会社役員の男ら4人逮捕 手続きしやすい「カンボジアに輸出」と偽る 輸出額は4年間で約20億円
ABCニュース / 2024年5月16日 19時15分
-
伊藤ハム米久ホールディングスグループ「2035年に目指す姿」のお知らせ
PR TIMES / 2024年5月2日 12時45分
-
植物、培養細胞、微生物、昆虫などを利用した“代替タンパク質”の技術・市場動向をまとめた書籍『代替タンパク質の技術と市場』が5月9日に発売。
PR TIMES / 2024年4月25日 16時45分
-
〈愛知・大府〉「あふれる旨み」「究極のくちどけ」「やわらか食感」の黒毛和牛の「下村牛」 活躍した“シーホース三河”の選手に”極上サーロインステーキ“!
PR TIMES / 2024年4月22日 11時15分
ランキング
-
1消えゆく「回転レストラン」…80年代には全国50店→再開発・老朽化で数店舗に
読売新聞 / 2024年5月18日 15時0分
-
2「育休1年+時短勤務で昇進もしたい」は正気の沙汰ではない…「子持ち様VS非子持ち様」の対立が起きる根本原因
プレジデントオンライン / 2024年5月18日 6時15分
-
3農林中金が1兆円規模の増資検討…米金利高で外債の含み損拡大、5000億円赤字の見通し
読売新聞 / 2024年5月18日 23時10分
-
4零細企業、46%が賃上げせず 将来不安で、大同生命調査
共同通信 / 2024年5月18日 19時45分
-
5「株価暴落」引き起こしてしまう意外な"きっかけ" 金融危機のきっかけとなった市場急落のケース
東洋経済オンライン / 2024年5月18日 8時40分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください