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大豆と野菜のシリアル「SOVE」 女性習慣化へじわじわと浸透 カゴメ

食品新聞 / 2024年5月8日 10時53分

カゴメは「誰もが楽しく続けられる食事習慣化」することを目指し、不二製油と共同で大豆と野菜のプラントベースフード「SOVE(ソブ)」を開発し、2022年10月から公式オンラインショップで販売を開始した。最近の動向について恵良正和SOVE事業部担当課長に聞いた。

一昨年10月に販売を開始した「SOVEシリアル(オリジナル)」は、カラダづくりに関心が高く、運動習慣もある20~40代の女性から「植物性たんぱく質」がたっぷり摂れることが高く評価され発売1年間で購入者は約1万人に達した。

「海外で広がっているプラントベースフード(PBF)を日本市場にどう定着させるかが不二製油さんとの共通テーマだったが、日常習慣化を目指して取り組んだ」。その結果、1年が経過し、野菜と大豆たんぱく質のイメージが評価され、女性ユーザーを中心にジワジワ浸透。ヨガやスポーツジムに通う女性ユーザーに強く支持され「あえて前面にPBFを打ち出さず、健康のための野菜と大豆たんぱく質がおいしく摂れ、地球環境のためにも良い」ことを中心に打ち出した。

昨年3月には九州女子大学家政学栄養学科と不二製油、カゴメの3者で「大豆タンパク質及び食物繊維配合シリアルの継続摂取による心身の健康に与える影響について」共同研究をスタート。今年は福岡女子大学も共同研究に加わり、植物性たんぱく質と食物繊維を摂る価値について深掘りし、今年5月には日本栄養・食糧学会大会でも食物繊維に関する研究が発表される予定。

今年2月には「SOVE シリアルストロベリーブレンド」を販売。運動はできる範囲で行いつつ、日々の食事も通じて、カラダづくりについて考えたいお客様に向けた商品として開発した。「いちごキューブ」の爽やかな風味と、「さとうきび糖」の甘みが広がるおいしさが楽しめ、1食分40gでたんぱく質(11.0g)と食物繊維(3・7g)の豊富な栄養素が摂れる。

この間、SOVE公式オンラインショップのレシピページには、おいしく飽きることなく、楽しめるレシピを紹介。おにぎりに「SOVE」をふりかける「悪魔のおにぎり」や、「メープルエナジーバー」「スパイシーホットミルク」などユニークなレシピを提案。「シリアルには牛乳をかける食べ方が一般的だが、家庭にある飲み物や食べ物を使って食べるメニューも紹介した結果、裾野が広がり、購入層は従来の20~50代から60代まで広がった。BtoCというチャネルの特性を生かし、お客様の声を引き上げた」。

今後の展開は、「大豆と野菜の健康価値を深掘りし、啓発して、シリアル以外でもSOVEブランドの飲料開発も検討していく」方針。

カゴメではPBFを成長領域として位置付けている。スーパーやECで販売している家庭用のレトルトカレーやパスタソースは業務用でも展開。また新しい領域としてオープンイノベーションによりTWOとの「エバーエッグ」や、不二製油との「SOVE」など、店舗、EC、スーパー、業務用など様々なチャネルを通して展開。「SOVE」単独では今年度、前年の1.5倍の顧客獲得を計画している。

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