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ネット界を揺るがす“トラブルシューター”Z李の素顔に直撃!「現在の収入は?」「あなたは反社ですか?」「何故Twitterをはじめた?」「名前の由来は?」との問いにZ李は…?

集英社オンライン / 2023年3月22日 18時1分

ネット界隈で注目されるZ李氏。彼は「公営ギャンブルの予想集団『新宿租界』のボス」「トラブルシューター」「実業家」「慈善活動家」「探偵」「Twitterのフォロワー約75万人超の人気インフルエンサー」など多彩な肩書を持ち、3月22日には一部、実体験も盛り込んだ小説『飛鳥クリニックは今日も雨(上)』(扶桑社)を発売するなど作家としても活動。しかし、年齢や血液型をはじめ詳しい経歴は一切不明。本インタビューではそんな謎に包まれた彼の素顔に迫る!

noteでの総収益は「言えないくらい」

「俺がTwitterでやってることはクリエイティブな悪ふざけ。まあ、遊びだよ、遊び。遊びとポエムをスピット(吐き出し)してるだけにすぎない」



深くソファに腰かけた男がそう語りだした瞬間、室内の空気が変わった。物腰は柔らかく静かな口調ではあるものの、そこにはやはりいくつもの修羅場を潜り抜けてきた男ならではの威圧感があった。

公営ギャンブルのオンラインサロン「新宿租界」のボス、Z李氏である。

謎に包まれるZ李氏

「Twitterを始めた理由? 特に何かをやろうと思って始めたわけじゃなく、ありのままの出来事や思ったことを投稿しようと思っただけ。月がきれいだったから、×××とお月様が一緒に映った写真をあげたらバズった。今の子どもたちってこういう危ないツイートが見たいんだなって思ったね。俺も暴走族マンガとかたくさん読んで育ったけど、その感覚に近いんだと思う。

だったら見せてやるよってことで、『取り立てナウ』って逃げる債務者を追っかけまわす悪ふざけツイートをしたり。あとは草野球のピッチャーが債務者だったら『ピッチャー金返せ!』って野球場まで足運んでヤジりに行ったこともあったな」

Twitter上で「Z李」が誕生したのは2018年頃。およそ1年後には競馬、競艇、競輪、オートレースの情報提供を行うオンラインサロン「新宿租界」が組織された。彼がカリスマ的存在のインフルエンサーとなるのに時間はかからなかった。

Z李氏のnote

「もともとnoteに色々なポエムを書いてたし、物を書くのは好きだった。2019年の1月とか2月に競馬の予想を書いて売ったら1日で100万円も売り上げた。これを組織化してみんなで稼げたらと思って、仲間内でオンラインサロンを立ち上げたのが『新宿租界』の始まりだな。

2020年には、けっこう荒れる夏競馬の予想を売ったら、2000~3000万円になった。あの時はラクして儲けすぎだと思ったね。ギャンブルの空気みたいなもんを売って儲けてるんだから、これは何かで返さないとなって」

Zの意味は“最後の駆け込み寺”

Z李氏は稼いだお金を慈善活動に使うことを“徳を積む”という言い方をする。“返す”とはそのことかと尋ねると、「そうだけど、徳なんて実はあんま考えてない。ラクして稼いで貯め込んでもかっこよくないだろ」とZ李氏。慈善活動はあくまでかっこよく生きるためにしているだけなのだという。

「新宿と代々木公園でホームレス相手に炊き出しや保護猫カフェを始めた。こういった活動を向こう何年かやるために8000万円かかるっていうからそれはもう全部いれた。最近もお金が余ったら寄付してるよ。これはもう一生続けようと思っている。俺にも光熱費をスロットに使っちゃって食う物に困ったって時期があったし、この後どうなるかなんて自分たちもわからないわけだから」

一寸先は闇とはよく言うが、ギャンブルにおいて一寸先を恐れないお金の賭け方をするのもZ李氏の真骨頂。勝負運を引き寄せる方法や独自の勝利の方程式があるのだろうか。

「そんなものはないな。だけど、流れを感じるようには気をつけている。例えば、今これをやるのは逆張りなのかどうかとかね。流れがきていない時はベットを下げて、逆にイケると思った時は思い切り張る。
LUNAって仮想通貨に張った時は1000万円から始めて5000万円以上儲かった。もちろん毎回うまくはいかないから。その後、5ビットコイン(現在の価値で約1600万円)に25倍のレバ(レバレッジ)かけて張ったらなくなっちまった」

Z李氏のTwitterアイコン

Z李氏の名前の由来に、本人も好きなアクション俳優、ジェット・リーがあるが、もうひとつは「Z」がアルファベットの最後の文字ということで、“最後の駆け込み寺”という意味が込められている。

しかしこれは、完全な後付けらしく、なんとなくつけた名前だが数年経って意味を問われることが多くなり、適当に考えたとのこと。

「本当はそんなこと思ってないよ」と目じりを下げる。

実際にZ李氏の元には巨額の詐欺被害にあった人や困った人からSOSのDMが後を絶たないという。

「人探しやトラブルシューターなんて聞えはいいけど、実際、最初は金目的だった。でも、『本当に相手が悪いやつだな』って案件以外はやらないようにしていたし、弁護士が取る手数料より全然少ない。もちろん非弁行為に抵触するから積極的に話には参加しないけど。

以前に人が亡くなった事件で遺族から、亡くなる原因を作ったやつがバックレてるからそいつを捕まえて遺族と話をさせるって仕事を依頼されたことがあった。億単位が動く仕事だったけど、報酬のうち大半は遺族に寄付したよ。

報酬っていう言い方をすると恐喝だなんだと言うやつが出てくるのは百も承知だから、俺のやってることは被害加害関係のあるAからBに潤滑にお金を流すこと。流れた後にお礼をもらうことはあっても、それは気持ちみたいなもんだろ」

脅すときも細心の注意を払う

そうした行動からZ李氏を“義賊”と呼ぶ人もいる。

トラブルや事件に首を突っ込むのだから危険と隣り合わせかと思いきや「危険なことはそんなにないな。それに俺、結構強いんで」と一蹴された。さらに、「裏社会の住人でしょうか?」という記者の問いに、Z李氏はこう答えた。

「反社ではないと思うよ。前科・前歴もない。でも、暴力団にも半グレにも知り合いは当然いるよ。密接交際ってわけでもないと思う。だってここらへんプラついてるんだから、飲み屋でも遊び場でもそうだけど、連絡先交換した人が不良だった反グレだったってよくある話でしょ。

実際、歌舞伎町にいる人で連絡先に一人も不良の電話番号がない人って、あんまりいないと思うよ。実際ちょっと仲良くなった後に、不良だったから連絡とれませんとか、こっちもさらのパンピーやってるわけじゃないんだから、粋じゃないでしょ。

むしろ警察は『あれ知らない? これ知らない?』ってよく聞いてくるし、俺たちと仲良くしようとしてる。それに俺らは相手を怖い目にあわせることはあっても、傷つけないように、事件にならないように細心の注意を払ってる。人を追う時も、暴れたら暴力で応戦しなくてはいけないから、あえて10人以上で囲んで反抗する気を起こさせないようにしたり。いろいろ気は遣っている。

そりゃ囲んで脅かすときだってあったけど、こっちもいろいろ考えてやってたからね。いつだって警察に走られる前提でやってたし。このへんはでも、あまり話したくないかな」

そう言っていたずらっぽく笑う。そんなZ李氏は「週刊SPA!」で『飛鳥クリニックは今日も雨』という小説を連載中で、3月22日は同名の著書が発売される。

「つくられたハードボイルド小説より、俺たちが昨日体験したことのほうがヤバイってことがたくさんある。『飛鳥クリニックは今日も雨』はほとんど事実がベースだ。事実は小説より奇なりってやつだな」

これまで関わってきた事件については、次回じっくりと語ってもらうこととしよう

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

『飛鳥クリニックは今日も雨』

Z李

3月22日発売

1650円

192ページ

ISBN:

978-4594094423

週刊SPA! 人気連載、待望の書籍化! 不夜城、眠らない街、東洋一の歓楽街。そんな言葉で表現される歌舞伎町の片隅で看板のない何でも屋を営むリーのもとには、昼夜を問わず厄介なトラブルが舞い込む。ポンジスキームと呼ばれる詐欺で荒稼ぎする詐欺師たち。それらを配下に収める暴力団。闇金業者に未成年売春シンジケート。彼らと激しく衝突し、時に共闘しながら時代を泳ぐリーには、忘れられない過去があった。

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