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「自分はやはりインフルエンサーではなく事業家」“青汁王子”こと三崎優太が「どうせ自分は成功できない」と諦めている人へ贈るただひとつのアドバイス

集英社オンライン / 2023年7月11日 18時1分

自身初のフォトエッセイ『億を稼ぐ美学』(宝島社)が大好評の三崎優太さん。“青汁王子”として注目を浴びたあと、実業の第一線からは退き、数年間インフルエンサーとして活動。SNS累計フォロワー数300万人超の三崎さんに、今作に込めた成功者の人生哲学、そして数年ぶりにビジネスの世界に戻って戦っていく決意をうかがった。

インフルエンサーとして得た応援は財産

――『億を稼ぐ美学』は、三崎さんの強烈なメッセージがたくさん詰まった初のフォトエッセイですが、読者の方からはどんな反響がありますか?

三崎(以下、同)
「モチベーションが上がった」とか「自分も頑張ろうと思った」とか、そういう声をいただくことが多いですね。この本を通じて「起業したいな」「自分も何かに挑戦してみよう」という人が増えたらいいなと思っていたので、そういう声をいただけているのはすごくうれしいです。



僕が今まで出してきた本はビジネス書が多かったのですが、今回はフォトエッセイということで、写真も使って表現することができます。だからこそ、「読者のモチベーションを上げる」ことにフォーカスしたんです。

――フォトエッセイということもあり、1年近くかけて制作されたとのことですが、刷り上がった本を手に取った瞬間はどう感じましたか?

「ついにできたな」というのが最初の感想でした。ここ何年か自分のYouTubeチャンネルの動画も制作してきましたが、それとは全然違いましたね。何よりも「モノ」ができるということが違います。

それに外部のスタッフの方と一緒につくりあげていくところも違います。カメラマンのHIRO KIMURAさんは、写真に対するこだわりがすごくて純粋に感心しましたし、声かけや現場での動きもテキパキしていて、すべてがプロでしたね。

――本書には「もう一度、実業家としてビジネスの世界での戦いを始めるんだ」「俺は経営者に戻る。俺はやっぱり経営者なんだ」という言葉が出てきます。

改めて実業の世界で戦うにあたり、この数年、インフルエンサーとして社会と関わってきたことで、三崎さんご自身が変わった部分はありますか?


それまでなかったいろいろな経験をしたこともそうですし、何よりも応援してくれる人がすごく増えたところが違いますね。以前、会社を経営していた時期には、認知という意味では、まだ一部の層の人にしか知られていなかったと思います。

YouTubeとかをやるようになってからは、もっと広い層の人から応援してもらえるようになりました。それはこれからビジネスの世界で戦う上で財産になるんじゃないかな。

言い訳ばかりする人間は終わってる

――「自分の選択一つで未来は変えられる」「死ぬか、稼ぐか こういう気持ちでやらないと金なんて稼げないよ」など、今作には成功を目指す人を応援するメッセージがちりばめられています。
「どうせ自分は成功なんてできない」と諦めている人にとって、まず必要になるマインドはなんでしょうか?


なぜかわからないけれど、「自分には無理だ」と多くの人が諦めてしまっていますよね。そういう人で世の中があふれかえっているので、まずはそこから抜け出すことです。

そのためにアドバイスできることがあるとすると、「行動する」ということです。頭ごなしにダメだと思って諦めるんじゃなくて、行動する。

この本にも「日本は成功しやすい国」「それは多くの人が成功できないって思い込んでいるから」と書いたとおり、みんなが諦めている状況はチャンスです。行動することで頭一つ抜け出すことができます。とにかく行動しないと始まらないんです。

――「行動しているんだけどなかなか結果に結びつかなくて、何をしたらいいのかわからない」という悩みを持っている人も多いと思います。そういう人は何が足りないのでしょうか?

少しキツい言い方になりますが、そういう話をしている時点で言い訳をしているのと同じです。言い訳を重ねて、やらない理由を探すくらいなら、いっそやめてしまったほうがいいと思う。僕はそういう人間を絶対に採用したくないし、一緒に仕事したくない。「やってるんだけどうまくいかない」と他責思考でいる以上、進歩しない。それは「やっていない」のと同じです。

「やる」とは、「成功するまで分析をして、やるべきことをやる」という意味です。成功しない時は、「何がダメなのかをちゃんと考えて行動する」ということをやり続ければいい。この本に書いた「成功するまでやり続ける」とはそういうことです。

成功しないこと、うまくいかないことには絶対に理由があります。それを考えないで「やっているけど、できない」と言い訳を言うのは、本当に愚かですね。

成功とは「思い出をつくる」こと

――読者の成功へのモチベーションを鼓舞する本書ですが、同時に「人生の目的が『金儲け』から『ビジョン』に変わった」といった言葉も出てきます。
三崎さんにとって「金儲け」の意味が以前とは変わってきているのでしょうか?


変わりましたね。特に最近は、「お金はずっと持っていても意味がない」と思うようになりました。お金というものは持っているだけでは紙切れで、使ってこそ初めて価値に変わると思うんです。

最近読んだ本に書いてあったんですが、「死ぬときにお金がゼロになるようにすべて使い切る」というのが一番幸せで、一番価値を引き出せるお金の使い方だと思います。だから、そうなれるようにバンバン使っていったほうがいいですね。

20代の頃は「お金はたくさん持っていれば持っているほどいい」と思っていたんですけれど、口座の残高だけが増えていっても、何も生活は変わらない。だから、「なんのために稼いでいるんだろう?」と思うようになりました。お金に対する考え方が変わった理由としてそれが大きいと思いますし、だから稼いでないやつには「まず稼げ」と言いたいです。

――「金儲け」の意味が変わったということは、同時に「成功」の意味も変わったのでしょうか?

「お金を稼ぎたい」という思いは今でもありますが、結局お金だけを持って死んでも意味がない。だから、「成功とは何か」ということを考えた時、「人生においてよりたくさん思い出をつくりたいな」と思うようになりました。死ぬまでにどれだけたくさんの思い出を作れるかが、人生の幸福度になるんじゃないかな。

そのためにお金を稼いで、稼いだお金をどうやって使うか、何に変えていくかが大事だと思っています。

――では具体的に、お金をどう使っていきたいと考えていらっしゃいますか?

いろいろな会社を買収して、世の中に価値を提供していきたいです。インフルエンサーとしてはひととおり活躍させてもらったけど、「やっぱり自分が一番得意なのは事業だな」と思っています。だから、そちらに力を入れていきたいというのが、今の僕のビジョンなんです。

はじめからうまくいっている会社になんて興味はありません。今はうまくいっていないけど、それを僕たちの力で改善することで、どれだけ伸びしろがあるか。そこだけを見ています。じゃないと安く買収できませんから。それがすべてですよ。

わかりやすい例を言うと、いい商品はあるけど、広告のやり方がわからなくて売れず、赤字になっている会社が世の中にはたくさんあるはずです。僕たちは広告制作が得意だし、インフルエンサーとして自分でも発信できるから、そういう会社とはすごく相性がいいのですぐにでも黒字にできると思います。

――三崎さんのYouTubeチャンネルではエクアドルやタイ、インドなど世界のいろいろな国に旅をされて、体験したことを発信しています。そういう活動も「思い出」と「価値」をつくることになりますか?

そうですね。世界中のすべての国に行ってみたいので、旅はずっと続けようと思っています。仕事の都合とかでなかなか海外に行けない人も多いと思いますが、僕はたまたま恵まれていて行ける状況にあるので、世界の景色を画面の向こうの皆さんに届けていきたい。日本とは違うその場所の価値観や、「こういう世界がある」ということを見せていきたいですね。

取材・文/甲斐荘秀生 撮影/篠田直人

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