国連の持続可能な開発目標(SDGs)では、「ジェンダー平等と女性のエンパワーメントを図る」(目標5)を掲げています。
エンパワーメントとは、潜在能力を引き出し、その力を発揮できるような労働的・社会的な環境を整えるという意味です。性差別をなくし、女性の地位を向上させることは、貧困や飢餓を脱し、人口爆発を抑制することにもつながるはずですが、依然として厳しい状況に置かれた女性は少なくないようです。
図表5-1は、世界の非識字者(文字が読めない人)の数と男女比を表した資料です。最も非識字者人口が多いインドは約2億6000万人(15歳以上)で、15歳以上の人口にしめる非識字者の割合は約30.7%です。そのうち、女性が占める割合が55.5%と、男性よりも高くなっています。