発売約50日間で500万食を突破・丸亀製麺『丸亀うどーなつ』開発構想は3年!? 担当者に聞いたもっちもち食感の秘密は「うどんのベストな配合量にたどり着くまでブレンダーを…」
集英社オンライン / 2024年8月20日 11時30分
丸亀製麺が6月25日に発売した「丸亀うどーなつ」が、発売開始約50日間で500万食を突破し、大ヒットしている。勢いそのままに8月からは新たなフレーバーも展開。そこで、「丸亀うどーなつ」の開発秘話や商品の秘訣ついて同チェーンを運営する株式会社トリドールホールディングス マーケティング本部担当者に話を聞いた。
「丸亀シェイクうどん」「丸亀うどん弁当」の次がなぜ、ドーナツ?
うどん業界で、売上・店舗数ともに首位を独走する“丸亀製麺”。
「丸亀シェイクうどん」や「丸亀うどん弁当」など、次々とユニークな商品を販売してきた丸亀製麺が次に仕掛けた商品は―――ドーナツだった。
同社が6月25日に発売した「丸亀うどーなつ」(5個入、税込300円)は、うどんをドーナツにアレンジした斬新な商品。穴のない丸い形のドーナツが5つ袋に入っており、フレーバーパウダーを袋の中へ入れ、袋を振って完成させるスタイルで提供している。
「丸亀うどーなつ」は発売6日間で100万食、発売開始から約50日間で500万食を突破し、発売6日間でいうと2021年4月に発売し同チェーン最大のヒット商品となった「丸亀うどん弁当」の約2倍のスピードなのだとか。
さらに今月2日から、夏限定の新たなフレーバー「塩パイン味」も登場し、弾みをつける「丸亀うどーなつ」だが、そもそもなぜ、新商品におやつ・スイーツのドーナツを選んだのだろうか。
「もともとは、ドーナツを作ろうとして開発したわけではありませんでした。ランチ、ディナー帯など、主食としての需要は取れている中で、さらに丸亀製麺のうどんを楽しんでいただくため、間食としても楽しんでいただける商品を模索していたのです。
丸亀製麺では“食の感動体験”を日々追求し、お客さまにとっての体験価値を磨き、新しい体験価値を提供することを考え商品開発をおこなっています。
その中で、丸亀製麺のうどんの特長である“もちもちの食感”や“お客さまがわくわくを感じてもらえる商品”を追求し、うどんと同じ手づくり・できたての価値を提供できる商品として、『丸亀うどーなつ』が誕生しました」(マーケティング本部担当者佐久間幸美氏、以下同)
もっちもち食感にこだわり開発
約3年の構想・開発期間を経て、全国販売にたどり着いたというこの「丸亀うどーなつ」。この3年の間にどのような試行錯誤が繰り返されたのだろうか。
「とにかく“もっちもちの食感”を存分に楽しんでいただくため、特にうどんの配合量や生地を寝かせる時間をこだわり抜き、試行錯誤を繰り返してきました。
うどんは弾力もあるため、ペースト状にするのが難しく、ベストな配合量にたどり着くまでにブレンダーのモーターは何台も故障してしまいました。ときには、ブレンダー1台が1週間しかもたないといったこともありましたね」
驚くほど弾力のある“もちもち食感”や、噛むほどにふわっと広がる白だしの絶妙な味わいは、計算し尽くしてたどり着いた努力の結晶といえよう。だが、このクオリティを全店舗で提供するのは至難の技のようにも思える。
「各店舗で生地を仕込み、ひとつひとつ丁寧に揚げているので全国の店舗どこでも手づくりだからこそ感じられるおいしさが『丸亀うどーなつ』の最大の魅力です。
『丸亀うどーなつ』は、うどんを食べた後のスイーツ、小腹がすいたときの間食、ほっと一息つきたいときのおやつなど、さまざまな時間帯やシチュエーションで幅広く楽しんでいただくことを想定しているので、フレーバーは、『きび糖味』の甘い味と『やみつきカレー味』のしょっぱい味をご用意しました。
そして、今月2日から発売開始した『塩パイン味』は、瀬戸内産の塩も配合し、汗をよくかく夏にぴったりな味わいの甘酸っぱい味わいを夏限定味として展開しています」
また、丸亀製麺はショッピングモールに出店していることも多く、「丸亀うどーなつ」はファミリー層や学生などをターゲットにした狙いもあるのだろうか。
「一袋5つ入りですので、ご家族やご友人とシェアしたり、フレーバーを交換して味の違いを楽しんでいただいたりすることも制作段階から想定していました。お客さまのご判断で、店内で食べきれなかった分はお持ち帰りいただくことも可能ですので、もちろんお一人でも自宅やお好きな場所でお楽しみいただけたらと思います」
驚異的な売れ行き、口コミの拡散が大ヒットのカギ
「丸亀うどーなつ」は販売開始直後からSNSを中心に話題となり売り切れ続出。そのため、現在でも公式サイトで《ご好評につきお一人様3袋までの購入にさせていただきます》と注意書きもあるほど好評を博している。
この驚異的な売れ行きや世間の反響は想定内だったのだろうか。
「ありがたいことにSNS上には非常に多くの口コミが広がっています。世代を超えて話題になったり、世代を問わず購買につながったりしていることから、我々が想像していたよりも、この商品はお客さまの期待を超えることができているのだと実感しています。
お客様への新しい体験価値を提供することを追求している我々にとって、“うどんからドーナツが生まれたという驚き”と“食べてみたい!というワクワク感と衝動”がネットのコメントの中で多く見受けられたのは、嬉しいかぎりです」
立て続けにヒット商品を発売してきた“うどん業界NO.1”である丸亀製麺。次なる挑戦や狙いとは。
「現在は未定ですが、次回もみなさんに感動体験をお届けできるような、わくわくと楽しんでいただけるような商品を展開できたらと考えています」
―――ユニークな商品の裏には、並々ならぬ開発の苦労があったようだ。今後も「丸亀うどーなつ」の新フレーバーの続報や、丸亀製麺の新商品に期待したい。
取材・文/逢ヶ瀬十吾(A4studio)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
丸亀製麺、290円の「丸亀お子さまもちもちセット」が登場! うどん・どーなつ・ジュースがセットに
マイナビニュース / 2025年1月10日 16時57分
-
手づくりの大切さ、できたてのおいしさを伝えていきたい! もちもちの“打ち立てうどん”と“丸亀うどーなつ”“ジュース”がセットになった『丸亀お子さまもちもちセット』290円で全店舗販売へ
PR TIMES / 2025年1月10日 12時45分
-
【丸亀製麺】話題の「うどーなつ」今だけ1個増量キャンペーンやってる!1月8日から3日間限定だよ。
東京バーゲンマニア / 2025年1月8日 12時10分
-
「丸亀うどーなつ」販売開始から約半年で1000万食突破 『チョコ味』が想定の倍以上の反響
ORICON NEWS / 2024年12月19日 19時53分
-
うどん生まれ※1の今までにない衝撃のもっちもち食感!「丸亀うどーなつ」販売開始から約半年で1,000万食突破 新製法による 『チョコ味』が想定の倍以上の反響で人気をけん引
PR TIMES / 2024年12月19日 11時0分
ランキング
-
1裏切られた気持ちでいっぱいです…月収25万円・65歳サラリーマン、毎年「ねんきん定期便」を必ずチェック、年金月19万円のはずが「初めての年金振込日」に知った衝撃事実に撃沈
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2025年1月15日 8時15分
-
2理想の体形や収入がいつまでも手に入らない理由 強い願いも「無意識」に打ち負かされてしまう
東洋経済オンライン / 2025年1月15日 8時15分
-
3松屋が「本気のガチ中華」で投入した商品の"正体" 「中華一番」の作者も唸る「水煮牛肉」の実力
東洋経済オンライン / 2025年1月15日 8時40分
-
4「馬上、枕上、厠上」がキャリア形成にも重要な理由 「1人になれる時間」は本来いくらでも存在する
東洋経済オンライン / 2025年1月15日 8時0分
-
5悪質なデータ復旧事業者「レスキュー商法」の手口 多発する「納得できない作業結果と費用請求」
東洋経済オンライン / 2025年1月15日 8時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください