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「来なくていいよそんなヤツ」HYDEの苦言で“ライブハウス”でのトラブル告発相次ぐ! 「殺すぞ!」と暴言、ヒジが目に入ってアザ、男ふたりに襲撃され全治2週間以上のケガ…

集英社オンライン / 2024年9月7日 12時0分

8月25日、ミュージシャンのHYDEがSNSのXで、自身のライブに来た迷惑客に怒りをあらわにした。これをきっかけに、ライブ中に遭遇したヒドい体験についての投稿が相次いでいる。

【画像】アイドルのライブ中に「殺すぞ」と脅され…迷惑客の悪質行為

HYDEも怒り「来なくていいよそんなヤツ」

発端は、8月24日にZepp Fukuokaにて行われた、HYDEのライブを見に行ったという女性のポスト。その女性は知人の男性とともに参加したのだが、その男性がほかの女性客に痴漢扱いされたあげく、何度も暴行を受ける被害にあったという。

そこで止めに入って男性を助けようとしたが、今度はこの投稿主も、その女性から足を踏まれたり、水をかけられるなどの嫌がらせを受けて、最終的にはライブを途中退場するまでになってしまったのだ。



この体験談がXにて拡散されると、ついにはHYDEのもとにまで届き、HYDEはこの女性の投稿を引用しながら、〈見るに耐えないので言いますけど本当迷惑! 来なくて良いよそんなヤツ。自分で何とかせずスタッフ呼んで下さいね!〉と声をあげた。

このHYDEのポストはインプレッションが4000万を超えるほどの大きな注目を集めることに。するとX上ではこれを受けて、ライブ中に受けた迷惑行為を告発するポストが多数投稿された。

一例を見ると、〈ライブ中に嫌な思いするの本当にしんどいよなーー私もあるある〉〈私も開演前からずっと独り言を言ってる人にライブ中ずっと背もたれを蹴られ続けるってことあった〉〈数年前にユニコーンのライブで酔っ払いに迷惑かけられて、ライブ全然楽しめなかったの思い出したな〉〈昔スタンディングのライブ中に意味不明な暴力的被害をされたことあったな…蹴られたり思いっきりドーン!って突き飛ばされたり見えない位置で下の方でジワジワ殴られたり〉といった体験談が寄せられている。

こうした投稿の中の一人、20代の女性・Aさんに話を聞くことができた。彼女はライブ中に負傷し、最後までライブを見られなかった経験があると話す。

「10代後半のころに、とあるV系バンドのライブを見るため、ライブハウスに行ったときのことです。ライブが終盤に差しかかっていたところで、前にいた男性のヒジか何かが目に当たって、激痛が走りました。目からは涙が止まらなくなり、あと少しでライブが終わるだろうからと耐えようと思ったのですが、やはり無理になって途中退場しました」

男性の肘が女性の目元に直撃して…

「相手の方に言おうと思ったのですが、ライブは終盤でしたので、『今ここで私が相手に怒って会場の雰囲気を悪くしたくない』と思い、何も抗議することはありませんでした。

結局、私は一人で目を押さえながら会場のドアを開けて外に出たのですが、すぐにスタッフさんが駆け寄って来てくださり、経緯を話したら氷水も持ってきてくれて、椅子に座って休ませてくれました。でもそれからラストの2、3曲は、そのまま外で音漏れを聞くことになりましたね。

本当に悔しくて、どこか切なくて、今でもあのときの気持ちはハッキリ覚えてます。多い年で年間70本近くはライブに行っていたのですが、こんな経験はそのときだけです。ライブハウスでの接触はよくあることかもしれませんが、その後数日はあざになり、化粧をするのもつらかったです」

Aさんは相手から故意に暴力を受けたわけではないが、あたりどころがもっと悪ければ、失明に至っていた可能性だってある。密集した場面で、人をケガさせるほどに腕を強く振る行為は、いくらライブに熱中していても控えるべきだろう。

また、20代男性のBさんは、今回の告発者よりもさらにヒドい経験をしたと話す。

「まだ比較的最近のこと、某女性アイドルの、対バン形式のライブフェスに行ったときのことです。このフェスではあらかじめ運営から、『場所取り禁止、ジャンプ禁止、他者への迷惑行為禁止』と告知されていたのですが、会場に入ると、最前列を陣取っているグループがいました。

その近くに空きスペースがあったので荷物を下ろしたのですが、彼らはそれが気に入らなかったようで、グループの一人に『荷物どかせよコラ』と言われ、直後にもう一人の別の男性からいきなり殴られました。さらにメンチも切られて『殺すぞ』と……」

スタッフではどうすることもできない迷惑客

「やばいと思ってすぐに運営スタッフに報告したのですが、今度はそのグループが運営スタッフと『殴った・殴ってない』の論争に。何度か揉めた後、結局会場の外へ連れていかれてしばらくしたら、私を殴った男が仲間を引き連れて2人がかりで襲撃してきたんです。これによって全治2週間以上の怪我をしました。

そのあと、スタッフが止めにやって来ましたが、2人を私から引き剝がすことができなかったため、私も一緒にライブハウスの外へと出ることに。ここで、『ここまでやられたら警察にこの2人を逮捕してもらうしかない』と思い、110番通報しようとスマホを手にしたところ、スタッフから強い口調で『110番しないで』と言われました。おそらく、大ごとにしたくなかったのでしょう……。

私はこの出来事をきっかけに、怖くて対バン形式のライブに行けなくなってしまいました。今回、HYDEさんは『何かあったらスタッフを呼んでね』と呼びかけていましたが、ライブで暴力振るうようなやつを相手に、運営スタッフができることには限度があると思います。スタッフを呼んでも、私のように逆恨みされてさらなる危険に晒される可能性がありますから……」

誰もが楽しむためにライブに行き、その会場では同じアーティストを愛する仲間が集まっている。いったいなぜ、そんな場所で暴力を振るってしまうのか……。

今回の騒動を受けて、ミュージシャンのGACKTは自身のXで、ライブマナーや対処法について以下のように世間に呼びかけている。

〈ライブなんだし、好きなように乗って、楽しんで、暴れていい。だが、そこには必ず見る側のマナーがあって、それをみんなが守っているからこそ、成立する世界がある。みんなで楽しむためのライブで、独りよがりに好き勝手やることを自由とは言わない。ただの自己満、強いてはただの迷惑でしかない。こんなこといちいち言わなきゃ分からないヤツがいること自体にウンザリするが、少なからずそういうヤツはいるんだよな。ライブ会場にはセキュリティやスタッフが各場所に配備されてる。

何かおかしいと思った時は、すぐにセキュリティに伝えて、対応してもらうこと。問題を放置してトラブルが大きくなればライブだって中断、中止になりかねない。せっかくコロナが明けてライブができるようになったんだ。ライブはみんなで作り上げるものだってことを理解してみんなでめいいっぱい楽しんでくれ〉

取材・文/集英社オンライン編集部

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