損得勘定“だけ”で人と付き合ってもいいシンプルな理由…お金に限らず、「あの人といると心地いい」は、結局自分の得になっている
集英社オンライン / 2024年12月22日 11時0分
〈「褒める」「相槌を打つ」は、実は婚活ではNG? コミュ力が確実にあがる、会話で“パンツ”を脱ぐ3つの方法〉から続く
一般的に、損得だけを考えて人と付き合うことは美徳とされていない。むしろ日本では批判されることが多いだろう。だが、金銭的な損得だけではなく、「自分が心地いい」、あるいは「この人といるとしんどい」という視点から考えると、人間関係を損得で推し量ることもできそうだ。
書籍『女子のコミュ力』より一部を抜粋・再構成し、損得で人と付き合うメリットを紹介する。
合わない人が近づかなくなる方法 まずは得について考えてみる
感覚の合わない人があなたに近づかなくなる方法は、「目的意識をあなた自身がしっかり持つこと」です。
相手が話しかけてくるから、相手が連絡してくるから、相手が気に入ってくれているから、仕方ないから……などは全て「相手」が主語になっている話。
相手がしたいことを優先している限り、あなた自身が二の次になっていることにまず気づきましょう。
そして、目的意識をあなたが持つにあたって大事なことは、「どうしたら自分がもっと得するか」、そこにつきます。
メリットのある人を優先すると……
私は長年所属している経営者塾の交流会でも、話しかけられた際、興味がなかったり、自分が得すると感じなかったりしたら一瞬で離れます。
前述したように、自分にとってどうでもいい人は相手にしないほうがいいのです。誰しも限られた時間の中で、いかに自分にとってメリットのある人と出会えるかは非常に大切なこと。
得ばかり考えることに罪悪感を持つ人も多いようですが、自分の得を追求することの何がいけないのか、改めて考えたことはありますか?
あなたが幸せになったり、あなたのステージが上がると、家族や周囲もいい思いができるのです。それは悪いことでしょうか?
逆に、どうなったら自分の周りが喜ぶか、幸せになるかを考えると、自分自身が強くなるしかないのです。では、どうやったら強くなれるのか。
それは、本音を伝えることに加え、自分にメリットを与えてくれて、自分を引き上げてくれる人といかに出会うかにもかかっているのです。
そこに集中したほうが、自分や家族、大事な人が、より幸せになる。
得することを追求することで、幸せになる人が増えるんです。私は、自分と周囲(家族や仕事を含めた仲間たち)をより幸せにするために、自分が得することを最優先してます。
日本では、自分のため自分のためというスタンスの人は「強欲」とか「はしたない」と思われるフシがありますが、本当にそうでしょうか?
人のために頑張っている人のほうが偉い、という幼少期からの教育(これも美徳ですね)が、私たちに刷り込まれている気がします。
でも、よく言うシャンパンタワーの法則のように、自分がまず満たされていないと、周囲の大事な人たちを満たすことはできません。
まずは自分がハッピーになること、すなわち得することを大事にしましょう。
周りを愛する人こそ自分を優先
とはいえ、やっぱり自分が得をすることに抵抗があるという人は多いですよね。それは結局のところ、愛が足りないからではないかと思うのです。
自分に対する愛も、周囲の人に対する愛も、です。なぜなら、再び強調しますが、自分が得をすることで、自分と自分の大事な人たちをもっと幸せにできるんですよ。
その覚悟と決意があれば、得をすることにコミットするのがいかに愛とイコールか、おわかりいただけると思います。子どもの頃はそうだったはず。
それでもまだ抵抗感を感じる人はいますよね。
ただ、自覚してるかどうかはさておき、私たちは子どもの頃からほとんどみんな、損得で人間関係を選んでいるはずなんです。
損得とはお金のことだけではなく、「あの人といると心地いい」「あの人といると楽しい」「あの人に○○をしてあげている自分が好き」などは全て自分の得ですよね。
「損得勘定抜きに……」なんていうのが美徳みたいな風潮がありますが、自分の得を追求しましょう。
「くれくれ星人」を卒業しよう
どうしても、みんなから好かれようとしてる人や、嫌われないようにしてしまう人は、好かれようとしている時点で「自分から好きになろうという意識」が低いことに気づきましょう。
「好かれたい」「嫌われない」の主体は相手であって、自分ではないですよね。好きになってほしい、愛してほしい、と外側から自分に向かう矢印です。
よく言われる「くれくれ星人」なのです。そうではなく、自分から外側に向けた矢印に変えてほしいのです。
「もっと自分から周りの人を愛そう」「どうやったらもっと愛を注げるか」という視点に立ってみましょう。
そうしたら「みんなから好かれたい」という、しょうもない気持ちはなくなります。それと同時に、好きな人しか周りにいない状況が出来上がることでしょう。
さりげなく、でOK
誤解している人がいるのですが、苦手な人や交流を続けたくない相手に対して、「もうあなたとはサヨナラです」ということをわざわざ明確に言う必要はありません。
・さりげなく距離を置く
・さりげなく相手にしない
・さりげなく既読スルー
こういったことを駆使していけば、自然と距離はできるもの。
苦手な相手が距離を詰めてきたときは「ごめんなさい。でもそれは私できません」と言いましょう。
一旦、謝りながら、断固拒否。
むきになって言い返したりすると、そこでまた相手は面白がってきたりするので、相手にしないことが大事です。
目的意識をしっかり持ちましょう。自分が得することを最優先しましょう。
すると、あなたに合わない人は減っていきます。
写真/shutterstock
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