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「自分の顔が映った鏡を何度もたたき割った」整形総額2400万円のインフルエンサーが死ぬほど嫌いだった整形前の顔を晒した理由「もし生まれてきた子どもが私の“元の顔”に似ていてたら…」【2024 衝撃写真記事 2位】

集英社オンライン / 2024年12月19日 11時0分

「肌色が残るのが納得いかないんですよ」耳の中から局部まで…全身に刺青を入れ続ける、元極道の半生【2024 衝撃写真記事 1位】〉から続く

2024年度(1月~12月)に反響の大きかった衝撃写真記事ベスト5をお届けする。第2位は、自身の顔が死ぬほど嫌だった女性がなぜ整形をしたかを語る記事だ(初公開日:2024年3月21日)。「死にたい」と思うほど自身の顔にコンプレックスを持ち、総額2400万円にもおよぶ整形手術でそれを克服したインフルエンサーの平瀬あいり(26)。彼女はいかにSNSを駆使して名を上げ、モデルや『breaking down』のラウンドガールを務めるまでに成り上がったのか。その軌跡を聞いた。

バズのコツは「微エロ」と「フォロワー参加企画」

――中学卒業後は寝る間も惜しんで警備員や引っ越しのアルバイトでお金を貯め、整形してかわいい顔もグラマーな体も手に入れた。その後、どのような流れでインフルエンサーになったのでしょうか。

平瀬あいり(以下同)私はずっと「可愛くなりたい」と思ってはいましたが、「有名になりたい」という思いは最初はそれほどありませんでした。ただ、19歳で二重の手術をした後に、少しだけ自信がついて「ミクチャ」っていう投げ銭機能付きの動画配信アプリを始めたんです。

これには加工フィルターがあるので、顔はそこそこでも対人対応やしゃべりで、それなりに人気が得られて。それでやっていくうちに少し味をしめて、もっと上りつめたいと思うようになりました。

――それは承認欲求を満たしたい的な思いでしょうか。

そうですね。その後、「配信ランキング1位になったらファッションショー『関西コレクション』のランウェイを歩ける」という企画に参加したら見事1位になれたんです。

これがきっかけになって、そこからSNSのフォロワー数を伸ばしたり、自分のインフルエンサーとしての格を上げる努力をするようになりました。私はこれから「SNS命で生きていくんだ」と決意したんです。

――「SNS命で生きていく」とは、具体的にどうするんでしょうか。

とにかくバズらせることです。初めは頑張っても1000いいねくらいで、1万には全然届かなかったんですけど、微エロを狙った投稿をしたり、フォロワー参加型の企画などをやることで、徐々にいいねやフォロワー数が増えていきました。

私のXの投稿で初めてトレンドワードになったのが「#にゃいりんラーメンで完全優勝」っていう投稿です。豊胸して胸が大きいのに「貧乳」と書いたTシャツを着用しビールを飲む姿の写真をアップしたらバズりました。

――フォロワー参加型の企画というのは?

例えば「ヒモ募集」みたいな企画もやりました。「ヒモに徹することが出来る男の子、奮って私をフォロー&この投稿をRT&リプして」みたいな。なんとなくワンチャンを妄想させるような微エロ企画ですが、もちろんワンチャンはありません(笑)。

――フォロワー数を伸ばしていくにあたり、どこかで壁にぶつかった経験はありますか。

フォロワー数でいうと「10万人の壁」みたいなのがあって、そこから伸び悩みました。そんな時にYouTuberグループ「レペゼンフォックス」のDJ社長の「やりたい事のためにやりたくない事を(一生懸命)やる」って言葉を聞いてものすごく刺さって。

私になにができるんだろうって考えて、それまでは絶対にやりたくなかった「整形したことを公開する」ことを決断したんです。

死ぬほど嫌いだった整形前の顔を晒した理由

――整形の事実や、元の顔を公開するのには、かなり勇気がいったのではないですか。

もちろんですよ。だって「元の顔」が嫌で整形しているわけですから、それを晒すなんて絶対にしたくないです。ましてや私は、自分の顔を鏡で見るのが本当に嫌で、それまで何枚も鏡を叩き割ってるわけですから。

――それでも「元の顔」を公開したのには、どんな思いがあったのでしょう。

これだけ整形しても、私レベルの顔の子なんて世の中にいくらでもいます。だから私が「可愛い売り」「キレイ売り」しても限界があるんですよね。じゃあ、それを乗り越える自分の武器はなんだといえば、自分の顔を大きく変えた整形体験です。

生まれつき顔がかわいい人はそれも長所ですけど、整形だってほかならない私の努力ですから。また、同じように容姿で悩みを抱えている人に勇気を与えたかったという思いもありました。


――実際、整形体験を公開したことで、何か変わったのでしょうか。

それまでは微エロ目的だった男性のフォロワーが多かったけど、女性のフォロワーが一気に増えました。また、コスメのプロデュースとか美容整形クリニックのプロデューサー業など、美容に関するお仕事も急激に増えました。

それらをやっていくうちに今度は『姉ageha』のモデルや『breaking down』のラウンドガールなど、表に出るお仕事もいただけるようになって。おかげで収入も爆上がりしました。

――言える範囲でどれぐらい増えましたか?

それまでは投げ銭などの収益中心で月に数百万円だったのが、おかげさまで今では1000万円に届くかどうかくらいまで増えました。これは、整形公開と合わせて活動名を「平瀬あいり」に改名したことも大きかったと思います。

「今後、生まれてきた子どもが、私の“元の顔”に似ていてたら…」

――なぜ改名が大きいのでしょう。

私の本名は角田藍李というんですが、整形公開前までは、本名のときのあだ名だった「にゃいりん」という名前で活動していたんです。でも『breaking down』のCOOの溝口勇児さんから「苗字をつけた方が活動の信頼性が高くなる」とアドバイスされて。

やっぱり「にゃいりん」だと、社会的評価の低いキラキラネームに認識されやすいと。だから「平瀬あいり」に変えたんです。そこから、いろんな企業さんからお声かけていただくことが多くなりました。

――ところで今、恋愛はされているんですか?

今はしてないです。今は仕事を頑張りたい、その邪魔にならない程度にいればいいかな 、くらいで。彼氏いない歴は2年くらいです。今は彼氏ほしいとかは本当に思わないですね。それよりも仕事優先です(笑)。

――結婚願望はありますか?

今の時点では相手がいないからその願望はあんまりないですが、自分も相手も結婚したいという相手が現れたらしたいとは思います。子どもも好きだから、いつかはほしいと思うけど、子どもがほしいから結婚したいっていうのは違うと思うので。

――少し意地悪な質問になりますが、今後、結婚や出産をするとして、生まれてきた子どもが自分の「元の顔」に似ていたら、どう思いますか?

その質問はよくいただきます。私はこんなにたくさん整形しましたが、どんな顔に生まれてきても、楽しく生きてる人はたくさんいると思うんです。じゃあ、私がなぜ整形したかのかといえば、子どものころから容姿について、母に否定的な言葉を言われ続けたのが大きいと思っているんです。

だからもし、母にあのような言葉を言われなければ整形しなくても楽しく生きていけたんじゃないかなと思うし、要するに環境しだいなんじゃないかなと。だから、どんな顔の子どもが生まれてきても、私の母のような言葉は絶対に投げかけないし、きちんと大事に愛を持って接していくつもりです。

取材・文/河合桃子
撮影/池上夢貢

東北の奇祭「蘇民祭」の終焉…ふんどし男たちから立ち上る最後の気合いの煙と「ジャッソウ、ジョヤサ」魂の叫び【2024 衝撃写真記事 3位】〉へ続く

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