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「園のクローゼットで女児に不同意性交、3歳児にも…」逮捕された“ボンボン保育士”(26)は近所では愛妻家のイクメンとして評判。庭でプール遊びにBBQ…SNSには「オレって幸せものだな」と投稿も〈墨田区・保育士わいせつ〉【2024 スクープ記事 8位】

集英社オンライン / 2024年12月19日 8時0分

「食器洗うとか無理、全員紙コップ紙皿使ってください」「美しい孫を産んでやったのだから子育てぐらい手伝え」逮捕された志保容疑者が父に送った逆切れ9000字LINE〈浅草・4歳児毒殺で逮捕〉【2024 スクープ記事 6位】〉から続く

2024年度(1月~12月)に反響の大きかったスクープ記事ベスト10をお届けする。第8位は、複数の園児に不同意性交をした26歳の保育士の素顔に迫る記事だった(初公開日:2024年1月18日)。またしても幼児を標的にした変態聖職者が…。東京都墨田区の私立認可保育園で女児に性的暴行を加えたうえ動画を撮影したなどとして警視庁は1月17日、保育士の長田凪巧(なぐみ)容疑者(26)=足立区=を不同意性交や児童ポルノ禁止法違反(製造)などの容疑で逮捕した。被害申告は複数の園児の保護者から寄せられており、警視庁は余罪があるとみて捜査を進めている。

逮捕されたのは園長の息子の保育士

昨年10月10日午後2時半ごろ、昼寝の時間に女児を押し入れに誘い込んでわいせつ行為に及び、その様子を自身のスマートフォンで撮影した疑い。調べに対し長田容疑者は容疑を認めていたが、「わいせつな目的ではなかった」とも話しているという。

同年12月28日に別の女児が長田容疑者からわいせつ行為を受けたことを母親に相談したことから、園が保護者説明会を開催。その場で複数の女児が被害を受けている可能性が指摘されたことなどから31日に園が警視庁に通報していた。

警視庁は今月8日に長田容疑者の自宅などを家宅捜索してスマホを押収、本件容疑事実以外の女児にわいせつ行為をしている動画も確認しているという。

昨年8月には中学受験進学塾「四谷大塚」の現役講師による生徒の女児の盗撮事件が発覚。同9月には東京都練馬区立中学の現職校長が女生徒のわいせつ画像を所持していた児童ポルノ禁止法違反容疑で摘発されるなど、教育関係者がその立場を悪用したわいせつ事件が続いていただけに、被害者がさらに低年齢化した今回の事件が引き起こす衝撃は大きい。

しかも、事件の舞台となった保育園の園長は長田容疑者の父親というダブルショックに保護者たちも動揺を隠しきれない。

「長田先生は若くて優しい男性だったのでママ友たちもとても驚いてます。園長の息子さんだというのは聞いたことがあります。保育士は人手不足の職業だろうし、しかも親の職場で働くなんてえらいなと思ってたけど、こんな親不孝をしてしまうなんて…」(男児を通わせている30代の母親)

女児を預けている保護者にとっては、不安はもっと切実だ。30代の母親の表情は暗かった。

「直接お話ししたこともありますけど、優しい話し方をする先生でした。フリーの先生で特に担当クラスがあったわけではないので、被害にあった子がどれだけいるのか想像もつきませんね…。保育園は被害者の人数など詳しいことは伏せていますが、保護者同士で話しているだけでも5人くらいいるのは間違いなさそうです。

3歳の女の子も被害にあっていたみたいです。保育園側からその子の保護者に説明があったようなので、おそらく本人が自供したんでしょう。犯行現場の押し入れは、いわゆるウォークインクローゼットみたいな感じなので、そこが唯一、人目に触れない場所だったんだと思います」

保護者は「もっと説明してほしいです」

この母親は保護者説明会には参加できなかったが、動画で内容は確認したという。

「出席できない人のために保護者会の様子を映した動画が共有されたんです。大体15分くらいで、内容は報道されてる通りのことと、園からの謝罪でした。保護者からの質疑応答に答えるような場面はなかったですね。それ以降は園からこの件について連絡もないので、私たちの情報も更新されていませんが、やっぱり不安なので、もっと説明はしてほしいですね」

同じく娘を同園に通わせている30代の父親は、いまだに長田容疑者と事件を結ぶ像が目に浮かばないという。

「まともに話したことはないんですけど、若くて元気な好青年って感じでした。保育園で働いてるようには見えないけど、悪い噂は聞いたことがないから最近の若者にしては珍しいなって感じでした。優しい笑顔で園児と接しているところを見ても、先生というよりか近所のお兄さんみたいに感じるところはありましたね。

事件のことは驚きました。少しとっぽい印象もありましたが、さすがにそんな小さい子に興味があるようには見えませんでしたが……」

保育士逮捕を受け、同園で取材対応にあたった運営元の社会福祉法人理事長も満足な情報を持っておらず、こう答えるにとどまった。

「私たちもまだ詳細の把握がまったくできていない状態で、今も園長たちに聞き取りを行っていたところでした。早急に保護者会や記者会見を開けるよう、これから関係者で話を詰めていくつもりです。被害状況も警察からまだ教えられてないです。

園の職員は警察から、捜査中につき保護者に話を聞くなどの介入はしないように注意を受けたようなので、把握しきれていません。長田さん自身に関しても、今詳しく園長にうかがっているところなので、お話しできることがなくてすみません」

取材対応にも顔を見せない園長は、地元の墨田区では資産家として有名だったようだ。自宅は6階建ての雑居ビルで、近隣住民がこう語る。

「長田さんなら、ビルの大家さんで、穏やかな感じの人だよ。ここは元々は町の時計屋さんで、地元の人たちには馴染み深い店だったよ。でも創業者の長田さんのお父さん(長田容疑者の祖父)が亡くなったとかで30年ぐらい前に取り壊して、そこにこのビルが建ったんだよ。

凪巧くんは一回だけ見たことがあるよ。一昨年ぐらいに町の防災訓練があって、そのときに長田さんが『これがウチの息子』と紹介してくれて、凪巧くんも『どうも、こんにちは』としっかり挨拶してくれた」

息子さんが「これ買ってもらったの〜」とうれしそうに三輪車をこいでいた

園長の自慢の息子だったはずの長田容疑者は、若くして足立区内に一戸建ての家を構えていた。近くに住む40代の男性は、事件の報せに驚きの表情を見せた。

「長田さん一家は奥さんと小さな息子さんが2人の4人家族だね。休日になると、よく家族そろってミニチュアダックスフンドのワンちゃんを散歩させたりしていて、家族仲はすごくよかったと思うよ。長田さんはよく趣味のオートバイを家の前でいじったりしていて、『どうも』と挨拶すると『こんにちはー』と笑顔で返してくれる人だった。まさかそんな事件を起こす人に見えなかったから、ちょっとビックリです」

近所に住む40代の女性もこう語る。

「ウチがここに引越してくるときに、不動産屋さんに『お隣のご主人は保育士だから安心ですよ』と聞いていたし、引越しの挨拶に行ったときも、『ウチも子どもがいるのでご迷惑おかけします』と言われて、『若くて優しい夫婦だな〜』という印象しかありません。

家族で一緒に車で出かけるのもよく見かけましたし、上の息子さんが『これ買ってもらったの〜』とうれしそうに三輪車をこいでいる姿も見たことがあります。長田さんは保育士の仕事が忙しいのか、平日は朝早くからバイクに乗って出勤して、帰ってくるのも夜遅いことが多かったですね」

また、長田容疑者の妻からはこんな気遣いを受けたこともあったという。

「一時期ウチの犬が体調崩していたときがあって、奥さまが『大丈夫ですか?』『元気になるといいですね』と声をかけてくれて心優しい人だなと思っていました。彼女のお母さんも頻繁に来られるし、友人らしきご夫婦が訪ねて来て、夏はビニールプールで子どもたちを遊ばせたり、バーベキューをされているのも見たことあります。私からは、友達の多い優しいご夫婦にしか見えませんでした」

長田容疑者のSNSには、結婚式や妻とのディズニ―ランドデート、子どもの写真などが複数投稿され、「よきパパ」「よき夫」にみえる。誕生日にも家族でディズニーランドを訪れ、妻への感謝とともに「幸せものだな」 と自ら書き込んでいる。

世の中、何が信用できるかわからない。保育園児たちは長田容疑者によって、幼くして深い傷を負ってしまった。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

「サイコパスの娘に支配された家」母親は“奴隷契約書”を書かされ、父親は“ドライバーさん”と呼ばれSMプレイの練習台に…被害男性とは避妊トラブルが発端か〈すすきの首切断事件/母親の初公判〉【2024 スクープ記事 9位】〉へ続く

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