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20年前、ロト6で3億2千万円当てた男は今、いくら持っているのか?「今年8月の株価下落で人生詰みました…」【2024 記事総合 3位】

集英社オンライン / 2024年12月25日 11時0分

「なに見てやがんだ!」とあちこちでケンカを売っていたリコ(21)。小学生の頃からサンロク街にタムロ、“ぼったくりスナック”にも勤務していた〈旭川・女子高生殺害〉【2024 記事総合 2位】〉から続く

2024年度(1月~12月)に反響の大きかった記事総合ベスト10をお届けする。第3位は、20年前に3億2千万円の高額当選をした男性の人生を追った記事だった(初公開日:2024年11月7日)。2005年にロト6で1等3億2千万円が当選した久慈六郎さん(58)。夜な夜な繁華街へくりだし、豪遊するなど幸せの絶頂を謳歌する日々だったが、“大胆すぎる”投資や東南アジアのオネーチャンの尻を追いかけ回すうちに、みるみる残高は減っていき…。当選から20年が経った今、久慈さんはいったい、いくら持っているのか?

【画像】自宅の床に2千万円を敷き詰めてポーズをとる久慈さん

当選から1年で早くも1億4千万円溶かす

2005年1月にロト6で1等3億2038万円に当選した久慈六郎さん(58)。当時、久慈さんは38歳で、給料は税込みで月27万円。楽しみといえば月に1度のキャバクラ通いくらい。そんな久慈さんが、運命のいたずらでまさかの大金をゲットすることになった。

その後、ロト6の当選話を匿名でブログに書いたところ、トントン拍子で書籍化、ドラマ化(久慈さん役を演じたのはなんと反町隆史!)もされ、ますます調子に乗っていく久慈さん。

毎晩のように夜の街にくりだしては、外国人パブや高級クラブで散財。さらに手を出した株とFXでも恐ろしい金額を溶かすことに…。

「不思議なもので、それまでは小金でちまちま楽しんでいたパチンコや競馬が、大金を持ったら急につまらなくなってしまったんです。それで投資に手を出すようになって。

ただ、今思えば、めちゃくちゃな投資をしていました。ふつう、株式投資をしてる人は日経新聞とか会社四季報を読むじゃないですか。でも僕はそのどちらも読まず、主な情報源はネット。

掲示板とかで『あの銘柄は絶対化ける』とかって書き込みがあると、簡単に乗せられて買ってしまってました」(久慈さん、以下同)

そんな“大胆すぎる投資家”として、着実に資産を減らしていった久慈さん。

「精神力も弱いので、株が下がるとスゴイ落ち込んで飲みに行っちゃうし、上がれば嬉しくて飲みに行っちゃう。そうした時間でちゃんと勉強すればよかったんですけど…。

当選から最初の1年で気づけば1億4千万円くらい失ってしまいました。ロト6に当選したときに、みずほ銀行のカウンセラーから『あなたの性格だと1年で1億円ずつ失くなる』と忠告されたんですけど、まさかホントにそうなるとは思いませんでした(涙)」

だが、その後も久慈さんの“転落人生”は続く。

タイやフィリピンの“オネーチャン”の尻を追いかけて足しげく本国に通い、彼女たちにポンと家を建てたかと思えば、ゴム園の投資詐欺にも引っかかり…。気づけば10年も経たずに、当選金のほぼすべてを溶かしてしまったという。

現在はそこからさらに10年近く経っているが、はたして久慈さんは今、いくら持っているのか?

 「当選しなければよかったとは思いません。でも…」

「残高がほぼゼロになってからは、質素な生活をしながら、投資を本格的に勉強して少しずつお金を増やしていって、一時は3千万円くらいは持っていたんですが、今年8月の歴史的な株価下落で大半を失い、完全に詰みました…。

来年の年末で会社は定年退職なんですが、その後は金も職もない貧困老人マッシグラになりそうな予感してます、トホホ」

聞けば今も、毎週ロト6を買い続けているという。「夢をもう一度」ということなのか?

「2005年の当選以降もずっと買ってます。もはや習慣というか、惰性ですね。話題になった人の誕生日の数字とかを中心に、5口千円買う程度ですけど。でも、なにかの間違いでもう1回1等が当たったら、少なくとも20年前よりかはうまくお金を使う自信はありますね(笑)」

この20年で「人生の酸いも甘いも味わった」久慈さん、再びロト6で3億2千万円が当たったとしたら、どう使うのだろうか?

「もう還暦手前ですから、車や外食、オネーチャンにはあまり興味はないですね(苦笑)。今だったら投資信託にある程度のお金を入れつつ、投資としてロレックスでも買いまくりますかね(笑)。

ただ、ネットとかを見てると、今、3億円持っている人ってゴロゴロいるじゃないですか。その意味では20年前の3億円って、ひょっとしたら今でいうと30億円ぐらいの価値があったようにも思うんです。そう考えるとよけい、自分はもったいないことしたなって…。

その間に円もどんどん弱くなってしまいました。昔はプーケットとかに行くと、日本人っていうだけであちこちから声をかけられましたけど、今はほとんどかけられないみたいです。それ以前に、日本人が海外に行ってないっていうのもあるみたいですけど」

久慈さんに「もし、2005年にロト6に当選していなかったら、今、どんな生活をしていたと思うか」と聞いてみると、意外な答えが返ってきた。

「当選してなかったら、今、もっとお金を持っていたと思います。当選する前は、安月給ながらも着実に毎月、貯金をしていましたし、投資に手を出すこともなく、お金を粗末に使うこともなかったと思います。きっと老後の蓄えもしっかりできていたことでしょう。

だからって、当選しないほうがよかったとは思いません。やっぱり、お金を得たからこそ見られた景色というのは、たくさんあったと思いますし。まぁ、その分、人間不信にはなりましたけど」

「日本人女性は信用できない」

現在はYouTubeに、趣味の旅行動画などを上げている久慈さん。今年、チャンネル登録者数が1000人を超えたことから、ついに顔出しを解禁したのだという。

さらに現在は、去年知り合ったタイ人女性と交際中だという。

「マッチングアプリとかいろいろやったんですけど、日本人の女性はあまり信用できないので、もういいかなって思ってます。あくまで僕の体験による実感ですけど、日本人女性って結局は、男性の経済状況をあてにしている人が多いのかなって。

『なんで婚活してるの?』って聞くと『楽に生活できるから』とか『働かなくていいから』って答えをよく聞きましたから。その点、タイは、夜の飲み屋で働いている子はお金第一主義ですけど、普通の子は日本人よりピュアだと僕は思いますね」

定年退職後はタイへ移住し、彼女と農業でもしながら悠々自適の生活を送りたいと話す久慈さん。最後に今、最も気になっている関心事を聞いた。

「アメリカの大統領がトランプになったじゃないですか。それによって僕の持ってる株がどうなるか…」

取材/集英社オンライン編集部

〈タワマン刺殺〉「本当に結婚をほのめかしたのかな?」「遊び慣れてない男ほど営業トークを勘違い」カリスマキャバ嬢たちは事件をどうみるか?「大事なものを売ってまでお金をつくる男もヤバイ」【2024 記事総合 4位】〉へ続く

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