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JALが「ドリームチェイサー」の活用に向けた大分県など3者のパートナーシップに新規参入

sorae.jp / 2022年12月28日 11時21分

日本航空株式会社(JAL)は2022年12月12日、大分県、アメリカの民間宇宙企業シエラ・スペース社、兼松株式会社の3者による有翼宇宙往還機「ドリームチェイサー(Dream Chaser)」の活用に向けたパートナーシップに新規参入したと発表しました。

有翼宇宙船「ドリームチェイサー」のイメージ図

【▲ 有翼宇宙船「ドリームチェイサー」のイメージ図(Credit: Sierra Space)】

ドリームチェイサーはシエラ・スペース社が開発を進めている有翼・再利用型の無人宇宙船です。打ち上げにはアメリカの民間宇宙企業ユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)が開発中の新型ロケット「ヴァルカン」が使用され、地球への帰還時には2011年に引退したスペースシャトルのように滑走路へ着陸します。

シエラ・スペースは国際宇宙ステーション(ISS)への物資補給を実施する商業補給サービス「CRS-2」をアメリカ航空宇宙局(NASA)と締結し、機体の開発と組み立てを進めていて、2023年前半の初飛行が予定されています。

大分県、シエラ・スペース社、兼松株式会社の3者は、ドリームチェイサーのアジア拠点として大分空港を活用するパートナーシップを2022年2月に締結しました。この3者と新たにパートナーシップに加わったJALの4者は、航空輸送事業を通して培われたJALの知見などを活用し、シエラ・スペース社が運用するドリームチェイサーの国内事業開発や大分空港における運用支援を共同で行うということです。JALは安全性・環境面の予備検証や経済波及効果などの具体的検討を開始したとしています。

関連:大分空港が「ドリームチェイサー」の着陸拠点に! 大分県と兼松がシエラ・スペースとパートナーシップを締結(2022年3月)

なお、大分県は、空中発射ロケット「ランチャーワン(LauncherOne)」を運用するアメリカのヴァージン・オービット社とも2020年4月から連携し、大分空港から航空機を利用して人工衛星を打ち上げるプロジェクトを進めています。ランチャーワンはボーイング747-400を改修した空中発射母機「コズミックガール(Cosmic Girl)」に搭載されて空港から離陸し、空中で打ち上げられます。大分空港はこの空中発射母機の離発着場として使用されることが検討中です。

関連:ヴァージン・オービット、大分空港を宇宙港に選定。2022年に運用予定(2020年4月)

【▲ 大分空港(Credit: 大分県)】

【▲ 大分空港(Credit: 大分県)】

 

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Image Credit: Sierra Space、大分県 大分県 -日本航空株式会社、「大分県× Sierra Space ×兼松株式会社」による宇宙往還機Dream Chaser®の活用検討に向けたパートナーシップに新たに参画 日本航空株式会社 - 日本航空株式会社、「大分県 × Sierra Space × 兼松株式会社」による宇宙往還機Dream Chaser®の活用検討に向けたパートナーシップに新たに参画

文/出口隼詩

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