2023年最初の「ハッブル今週の一枚」は“へびつかい座”で輝く球状星団
sorae.jp / 2023年1月5日 11時43分
こちらは「へびつかい座」の方向にある球状星団「NGC 6355」です。球状星団とは、数万~数百万個の恒星が球状に集まっている天体のこと。天の川銀河ではこれまでに150個ほどの球状星団が見つかっています。中心に向かうほどギュッと集まっている星々が様々な色で輝く様子に美しさを感じる天体です。
欧州宇宙機関(ESA)によると、NGC 6355までの距離は約5万光年。球状星団は天の川銀河の外部でも見つかっていますが、NGC 6355は天の川銀河の内部に位置しています。
この画像は「ハッブル」宇宙望遠鏡に搭載されている「掃天観測用高性能カメラ(ACS)」および「広視野カメラ3(WFC3)」を使って取得された画像(可視光線と赤外線のフィルター合計4種類を使用)をもとに作成されました。人の目は赤外線を捉えることはできないため、フィルターを通して取得されたモノクロ画像を着色し、合成することでカラー画像が作成されています。
ESAによると、球状星団を構成する星々は密集しているため、地上の望遠鏡では星団の内部にある個々の星を区別するのがほぼ不可能だといいます。天文学に革命をもたらしたハッブル宇宙望遠鏡は、球状星団の研究でも役立てられています。
冒頭の画像は2023年最初の「ハッブル宇宙望遠鏡の今週の一枚」として、ESAから2023年1月2日付で公開されています。
1/ 🎆 We hope you had a starry start of the new year! This globular cluster lies less than 50,000 light-years from Earth in the Ophiuchus constellation. pic.twitter.com/8B3F8D8yy0
— HUBBLE (@HUBBLE_space) January 2, 2023
Source
Image Credit: ESA/Hubble & NASA, E. Noyola, R. Cohen ESA/Hubble - Stargazing in NGC 6355文/松村武宏
この記事に関連するニュース
-
ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した“うしかい座”の渦巻銀河「UGC 9684」
sorae.jp / 2024年5月7日 21時27分
-
きらびやかな球状星団の輝き ウェッブ宇宙望遠鏡が観測した「NGC 6440」
sorae.jp / 2024年5月5日 18時36分
-
ハッブル宇宙望遠鏡の打ち上げ34周年記念画像は惑星状星雲「M76」
sorae.jp / 2024年4月26日 20時56分
-
幅広の渦巻腕を持つ“はと座”の銀河「ESO 422-41」 ハッブル宇宙望遠鏡が撮影
sorae.jp / 2024年4月23日 19時43分
-
優雅に渦巻く“ケンタウルス座”の棒渦巻銀河「NGC 3783」 ハッブル宇宙望遠鏡で撮影
sorae.jp / 2024年4月16日 21時36分
ランキング
-
1「スナップえんどう」の筋取りが、お家にあるアレを使うだけで簡単キレイに!驚きのアイデアに「目からウロコ」「見ていて気持ち良いー!」
まいどなニュース / 2024年5月6日 15時45分
-
2年収は「130万円」と「140万円」のどちらが損ですか? 夫の扶養に入っていますが、実際の手取りはどのくらいになるでしょうか…?
ファイナンシャルフィールド / 2024年5月6日 4時30分
-
3外国人観光客向け「二重価格」は海外にも存在するが……在欧日本人が経験した「三重価格」の塩対応
オールアバウト / 2024年5月7日 18時30分
-
4PTA活動でおなじみ「ベルマーク」ってなに? 集めるとどうなるのか解説
マイナビニュース / 2024年5月8日 7時0分
-
5超熟に小動物混入、食パン10万個回収 敷島製パン「深くお詫び」購入者に返送呼びかけ
まいどなニュース / 2024年5月8日 6時37分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください