NASA木星探査機ジュノーが撮影した衛星イオの最新画像
sorae.jp / 2023年10月21日 17時35分
こちらはアメリカ航空宇宙局(NASA)の木星探査機「Juno(ジュノー)」に搭載されている可視光カメラ「JunoCam(ジュノーカム)」を使って撮影された、木星の衛星イオの姿です。溶岩流によってオレンジ色と茶色の斑模様になっている表面の色合いが印象的です。明暗境界線の付近ではそびえ立つ山々も少し目立っています。
イオは1610年にガリレオ・ガリレイが発見した木星の4つの衛星、いわゆる「ガリレオ衛星」の1つです。イオでは木星や他の衛星との相互作用による潮汐加熱(※)を熱源とする火山活動が起きていることが知られていて、その様子は木星探査機だけでなく地上の望遠鏡でも観測されています。
※…別の天体の重力がもたらす潮汐力によって天体の内部が変形し、加熱される現象のこと。
JunoCamの画像は一般の人々が利用できるように順次公開されていて、数多くの市民科学者が様々な画像を作成しています。冒頭の画像はJunoによる55回目の木星フライバイ(近接通過)「PJ55(Perijove 55)」が実施された日本時間2023年10月15日にイオから1万1645km離れた場所で取得されたデータをもとに、市民科学者のKevin M. Gillさんが作成しました。GillさんはこれまでにもJunoCamのデータをもとに様々な画像を作成・公開しています。
Junoのミッションはもともと2018年までの予定でしたが、現在は2025年9月までの延長ミッションに入っています。延長ミッション中には木星だけでなく衛星の観測も行われており、2021年6月にはガニメデ、2022年9月にはエウロパのフライバイ探査が行われました。
NASAによると、Junoによる次のイオのフライバイ探査は2023年12月30日に実施される57回目の木星フライバイ「PJ 57」の一環として行われます。PJ 57でJunoはイオから約1500km離れたところまで接近して観測を行う予定です。
Source
NASA, SwRI - Mission Juno文/sorae編集部
この記事に関連するニュース
-
表面全体がマグマで覆われた惑星の候補「TOI-6713.01」を発見
sorae.jp / 2024年5月16日 21時3分
-
小惑星の衛星「セラム」の年齢は200~300万歳 従来と異なる方法での年齢推定
sorae.jp / 2024年5月13日 21時30分
-
月の裏側の資源開発に不可欠な電力をわずか3機の人工衛星がワイヤレスで供給するアイディア
sorae.jp / 2024年5月8日 17時0分
-
準衛星「カモオアレワ」を生み出したクレーターを特定? 月起源説を後押し
sorae.jp / 2024年5月6日 22時46分
-
ボイジャー1号のトラブルが一部復旧 探査機の状態示すデータの受信に成功
sorae.jp / 2024年4月30日 11時0分
ランキング
-
1有毒植物の“誤食”に要注意 死亡例も 農水省が注意喚起
オトナンサー / 2024年5月18日 20時10分
-
2軽自動車、20年で6割値上がり 初の平均160万円台が視野
共同通信 / 2024年5月18日 16時51分
-
3キウイの皮を剥くのが面倒→皮ごと食べられます! 気になる毛の解決法も伝授、ゼスプリが明かすキウイの手軽な食べ方は?
まいどなニュース / 2024年5月18日 7時0分
-
4煮物だけじゃない!スーパーフード並みの栄養価「切り干し大根」の意外な食べ方
週刊女性PRIME / 2024年5月18日 8時0分
-
5ワークマンの「機能的なサンダル」3選 2000円前後で買える、アウトドアでも活躍する優秀アイテム
Fav-Log by ITmedia / 2024年5月18日 9時55分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください