チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の周囲に最大級の断片「チュリュムーン」見つかる
sorae.jp / 2019年8月13日 17時30分
欧州宇宙機関(ESA)は8月12日、彗星探査機「ロゼッタ」が撮影したチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星(67P/Churyumov-Gerasimenko)の画像から、これまで未確認だった最大級の断片が確認されたと発表しました。
■大きさ4mほどの「チュリュムーン」を発見断片が見つかったのは、2015年10月21日にロゼッタが連続撮影した画像です。スペインの天体写真家Jacint Roger Perez氏がロゼッタの撮影した画像を処理して動画を作成したところ、彗星の回転に合わせて周回する断片が見つかりました。
こちらがPerez氏によって動画にまとめられた連続画像。白い円のなかに見える小さな点が、今回見つかった断片です。
撮影時のロゼッタは、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星から400km以上離れていました。画像を詳細に解析したところ、この断片は同彗星の中心から2.4~3.9km離れたところを巡っており、その動きは10月23日に撮影された画像まで追うことができたとされています。
断片の大きさは4m弱で、これまで同彗星の周囲で見つかった断片のなかでは最大の可能性があります。断片は研究者のJulia Marín-Yaseli de la Parra氏によって「Churyumoon(チュリュムーン)」と命名されており、今後も研究が続けられます。
なお、ロゼッタの撮影した画像からチュリュムーンを発見したPerez氏は、探査機などが撮影した連続画像からさまざまな動画を作成し、自身のTwitterアカウントや米惑星協会のウェブサイトを通して公開しています。
そのなかには、今年2月22日に小惑星「リュウグウ」へ1回目のタッチダウンを実施した際に小惑星探査機「はやぶさ2」の小型モニタカメラ(CAM-H)で撮影された連続画像にスタビライズ処理を施し、タッチダウン前後の動きをなめらかにまとめた動画も含まれています。
Image Credit: ESA/Rosetta/MPS/OSIRIS/UPD/LAM/IAA/SSO/INTA/UPM/DASP/IDA/J. Roger
http://www.esa.int/spaceinimages/Images/2019/08/Comet_and_Churymoon
文/松村武宏
この記事に関連するニュース
-
パキスタンの超小型衛星が月を撮影 中国月探査機「嫦娥6号」から分離に成功
sorae.jp / 2024年5月16日 9時20分
-
中国、月探査機「嫦娥6号」の月周回軌道投入に成功
sorae.jp / 2024年5月11日 16時10分
-
中国、月探査機「嫦娥6号」打ち上げ 月の裏側から世界初のサンプルリターン目指す
sorae.jp / 2024年5月3日 20時27分
-
この破線の正体は? ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した銀河の画像に出現
sorae.jp / 2024年4月21日 10時58分
-
ISSや太陽望遠鏡など “特別な視点”から見た2024年4月の皆既日食
sorae.jp / 2024年4月20日 21時7分
ランキング
-
1おひとりさまの老後の「住まい」どうする?3つの注意点
オールアバウト / 2024年5月16日 19時30分
-
2夏に役立つかも 警視庁が“簡易ハエ取り器”の作り方を公開
オトナンサー / 2024年5月16日 22時10分
-
3記念Suica、未使用だと失効 JR東、26年3月31日期限
共同通信 / 2024年5月16日 17時19分
-
4即完売の伝説〝駅の壁チョコ〟3日間限定で復刻 販売は「整理券配布」のはずが...余裕で買えちゃったんですが!?
Jタウンネット / 2024年5月16日 17時38分
-
5“激安焼肉食べ放題店”の元店員が暴露。「客に“得させないようにする”3つのワナ」
日刊SPA! / 2024年5月8日 15時54分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください