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”じゃがいも”と呼ばれた最果ての天体「ウルティマ・トゥーレ」の正式名称が決定

sorae.jp / 2019年11月13日 21時20分

今年の元旦にNASAの探査機「ニュー・ホライズンズ」が接近観測を実施したカイパーベルト天体「2014 MU69」。通称「ウルティマ・トゥーレ」の名で知られるこの天体、このたび正式な名称が決定しました。

■2014 MU69の正式名は「Arrokoth(アロコス)」

名前が「アロコス」に決まった「2014 MU69」の姿(Credit: NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/Southwest Research Institute/Roman Tkachenko)

2つの天体がゆるくつながったように見えるその独特な形状や表面の様子などから、想像力たくましい世界中の人々によって「じゃがいも」や「雪だるま」などとさまざまな呼ばれ方をしてきたウルティマ・トゥーレ。

「最果ての地」を意味するこの名前も実際は研究者が付けた通称だったのですが、今回2014 MU69の名前が国際天文学連合(IAU)によって正式に「Arrokoth」と命名されました。「アロコス」と読めるこの言葉は、アメリカ先住民の一部族であるポウハタンの言葉で「sky(空)」を意味します。

■メリーランド州にゆかりのある部族の言葉から

ニュー・ホライズンズを運用するジョンズ・ホプキンス大学応用物理学研究所と、アロコスを発見した「ハッブル」宇宙望遠鏡を運用する宇宙望遠鏡科学研究所は、どちらもメリーランド州に存在します。

2014 MU69の命名権を得ていたニュー・ホライズンズの運用チームは、両機関があるメリーランド州にゆかりのある部族の言葉として、ポウハタンの「アロコス」を国際天文学連合に提出。今回これが認められ、正式に命名されました。

冥王星よりも太陽から離れた軌道を描くアロコスは、探査機が接近して観測を実施したもののなかでも最も遠い天体です。アロコスの接近観測を終えたニュー・ホライズンズは、現在も太陽系の外へ向かって飛行を続けています。

 

Image: NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/Southwest Research Institute/Roman Tkachenko
Source: NASA
文/松村武宏

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