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貴重な六角形構造のレンズ状銀河「NGC 7020」ジェミニ南望遠鏡が撮影

sorae.jp / 2022年6月18日 21時0分

【▲ 棒状レンズ状銀河「NGC 7020」(Credit: International Gemini Observatory/NOIRLab/NSF/AURA/H. Dottori, R. J. Díaz, G. Gimeno; Image Processing: T.A. Rector (University of Alaska Anchorage/NSF’s NOIRLab), M. Zamani (NSF’s NOIRLab) & D. de Martin (NSF’s NOIRLab))】

【▲ 棒状レンズ状銀河「NGC 7020」(Credit: International Gemini Observatory/NOIRLab/NSF/AURA/H. Dottori, R. J. Díaz, G. Gimeno; Image Processing: T.A. Rector (University of Alaska Anchorage/NSF’s NOIRLab), M. Zamani (NSF’s NOIRLab) & D. de Martin (NSF’s NOIRLab))】

こちらは南天「くじゃく座」の方向約1億4000万光年先にある棒状レンズ状銀河(barred lenticular galaxy)「NGC 7020」です。NGC 7020の特徴は、なんといっても中心部分を取り囲む六角形のリング状構造でしょう。

銀河のなかには中心部分にある銀河バルジや棒状構造を取り囲むリング状の構造を持つものがあります。リングの形状は円形や楕円形ばかりでなく、両端が少し尖ったレモンのような形になることもあれば、ごくまれに五角形や六角形になる場合もあるといいます。六角形のリング状構造を持つNGC 7020は、その貴重な一例というわけです。

画像を公開した米国科学財団(NSF)の国立光学・赤外天文学研究所(NOIRLab)によると、この六角形のリング状構造は銀河を周回する星々の軌道が非常にまれな共鳴状態になった結果か、あるいはまだ知られていない現象によって形成されたと考えられているとのことです。

冒頭の画像はチリのセロ・パチョンにあるジェミニ天文台の「ジェミニ南望遠鏡」(口径8.1m)を使って撮影されたもので、NOIRLabから2022年6月15日付で公開されています。

 

関連:活発な星形成活動を示す赤い輝きに彩られた“きりん座”の渦巻銀河

Source

Image Credit: International Gemini Observatory/NOIRLab/NSF/AURA/H. Dottori, R. J. Díaz, G. Gimeno; Image Processing: T.A. Rector (University of Alaska Anchorage/NSF’s NOIRLab), M. Zamani (NSF’s NOIRLab) & D. de Martin (NSF’s NOIRLab) NOIRLab - A Hexagonal Galactic Center Patsis et al. - On the 3D dynamics and morphology of inner rings Dottori et al. - The Population of H ii Regions in NGC 7020

文/松村武宏

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