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NASA新型ロケット「SLS」&新型宇宙船「オリオン」早ければ8月29日に初打ち上げ

sorae.jp / 2022年7月21日 17時0分

【▲ ケネディ宇宙センター39B射点でロールバック(射点から組立棟への移動作業)されるのを待つ新型ロケット「SLS」初号機。2022年6月29日撮影(Credit: NASA/Kim Shiflett)】

【▲ ケネディ宇宙センター39B射点でロールバック(射点から組立棟への移動作業)されるのを待つ新型ロケット「SLS」初号機。2022年6月29日撮影(Credit: NASA/Kim Shiflett)】

アメリカ航空宇宙局(NASA)は日本時間7月21日未明に開催したメディアブリーフィングで、新型ロケット「SLS(スペースローンチシステム)」初号機を、早ければ2022年8月29日に打ち上げる予定で準備を進めていることを明らかにしました。

NASAが開発した新型ロケット「SLS」の初号機は、有人月面探査計画「アルテミス」最初のミッション「アルテミス1」に用いられる機体です。アルテミス1はSLSおよびNASAの新型宇宙船「Orion(オリオン、オライオン)」の無人飛行試験にあたるミッションで、オリオンは月周辺を飛行した後、打ち上げから4~6週間後に地球へ帰還します。

2022年4月と6月には、SLS初号機の打ち上げ前リハーサルにあたる「ウェットドレスリハーサル」が実施されました。本番と同様のタイムラインに沿って約2日間かけて行われるこのリハーサルでは、SLSのコアステージ(第1段)とICPS(第2段、Interim Cryogenic Propulsion Stage)のタンクに推進剤(液体水素と液体酸素)が完全に充填され、打ち上げ直前までの様々な手順が確認されています。

リハーサルを終えたSLS初号機は、ケネディ宇宙センターの39B射点からロケット組立棟(VAB)に戻されていて、現在は打ち上げに向けた準備が進められています。6月のリハーサルではSLSコアステージのエンジンセクションと移動式発射台基部をつなぐ部分で水素漏れが確認されていましたが、NASAによればその原因がコアステージ側の部品だったことが特定され、修理が行われました。

NASAによると、SLS初号機は39B射点に向けて8月18日にロールアウト(組立棟から射点への移動作業)される見込みです。現在計画されているアルテミス1ミッションの打ち上げウィンドウとミッション期間は、以下の3パターンとされています(いずれも米国東部夏時間)。

・打ち上げウィンドウ:2022年8月29日8時33分から2時間、ミッション期間:42日間。
・打ち上げウィンドウ:2022年9月2日12時48分から2時間、ミッション期間:39日間。
・打ち上げウィンドウ:2022年9月5日17時12分から1時間30分、ミッション期間:42日間。

【▲ アルテミス1ミッションの概要を示した図(Credit: NASA)】

【▲ アルテミス1ミッションの概要を示した図(Credit: NASA)】

なお、アルテミス1の次に予定されているミッション「アルテミス2」(2024年予定)ではまだ着陸は行われませんが、オリオンには宇宙飛行士が搭乗して、月周辺を飛行した後に地球へ帰還します。その次のミッション「アルテミス3」(2025年予定)では、いよいよ半世紀ぶりに人間が月面へ降り立つことになります。

 

関連:リハーサルを終えたNASA新型ロケット「SLS」が組立棟に到着。打ち上げ予定は2022年8月下旬以降

Source

Image Credit: NASA/Kim Shiflett NASA - Media Briefing: Artemis l Update NASA - Progress Continues Toward Artemis I Launch

文/松村武宏

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