正社員からアルバイトへの雇用形態変更を強要するのはパワハラ?慰謝料請求も可能?
相談LINE / 2015年2月25日 20時0分
正社員からアルバイトへの雇用形態変更を会社から要求される一つのケースとしてシングルマザーの復職があります。シングルマザーは、子供の送り迎えや病気による看護等で、遅刻や早退が多くなることが予想されますが、その場合、当然他のメンバーが補います。最初は理解してくれていたメンバーも次第に不満を漏らすようになり、状況を見過ごすことができなくなった会社が、正社員ではなくアルバイトで働くことを提案。アルバイトになると給料やボーナスは出なくなりますが、子供の都合に合わせて働くことができるというメリットが有ると説き伏せられます。
本人も他のメンバーに迷惑をかけていることを自覚しているため、受け入れざるを得ないのですが、しかし給料が減るという最大のデメリットがあります。もしもこういったケースでアルバイトへの変更を断ったにもかかわらず、それでも尚強要された場合、パワハラになるのでしょうか?労働問題に強い峯岸孝浩弁護士に話を聞いてみました。
■社員からアルバイトに変えるようにとプレッシャーを与えるのはパワハラでしょうか?
いわゆるパワーハラスメントとして、慰謝料請求できる場合があると考えます。
正社員からアルバイトへの雇用形態変更は、労働条件の不利益変更ですので、原則として労働者の同意を得る必要があります。同意をするかどうかは労働者の自由ですので、強制することは許されません。したがいまして、程度にもよりますが、正社員に対してアルバイトに雇用形態を変更するよう強要することは、パワーハラスメントに該当する可能性があります。
ただし、パワーハラスメントの証拠を確保するために入念な準備が必要です。例えば、同じようにパワーハラスメントを受けてアルバイトで復職せざるを得なかった方々の証言があればベターです。しかしながら、会社に勤務している以上、協力者はなかなか現れないと思われます。そうすると、上司のパワハラ発言を録音することが必須と思われます。
勤務先である会社と闘うのは大変かもしれませんが、理不尽な扱いを甘受する必要はありません。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「年収の壁」より「時間制約の壁」が問題だ 家庭の縛りなくなれば、働く主婦の多くが「フルタイム正社員」希望
J-CASTニュース / 2024年11月14日 19時34分
-
「パートなんだから時間あるだろ?」…食べ終わった皿を洗わず居直る月収40万円・44歳サラリーマン夫に年下妻、大激怒。間髪入れず放った〈痛恨のひと言〉に夫、撃沈
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年11月14日 7時15分
-
女性の転職は10年で約5倍に増加し、賃金も上昇 ブランクがあっても転職実現。L字カーブ解消の期待
PR TIMES / 2024年11月13日 17時15分
-
“年収の壁”よりも強固な壁:もし家庭の制約がない場合、主婦層が最も望む雇用形態は?1位「フルタイム正社員」43.3%
PR TIMES / 2024年11月12日 11時45分
-
「契約社員から正社員にならないか」と打診を受けました。現状の給料に不満はないのですが、正社員と、正社員以外の月収では毎月どのくらい違いがあるのでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年10月26日 3時10分
ランキング
-
1春日部のイトーヨーカドーが閉店=「しんちゃん」のスーパーのモデル
時事通信 / 2024年11月24日 19時58分
-
2「バナナカレー」だと…? LCCピーチ、5年ぶりに「温かい機内食」提供…メニューは? 「ピーチ機内食の代名詞」も復活
乗りものニュース / 2024年11月24日 12時32分
-
3「ワークマン 着るコタツ」新モデルが登場 累計43万着を突破、人気の秘密は?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年11月22日 11時24分
-
4年収壁見直し、企業の9割賛成 撤廃や社保改革要請も
共同通信 / 2024年11月24日 16時22分
-
5異例の「ケーブル盗難でリフト運休」 スキーシーズン前に 捜査は継続中
乗りものニュース / 2024年11月24日 14時12分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください