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日本代表の“明確な弱点”セットプレー「成果が全く見えない」担当コーチの責任が問われる問題

日刊SPA! / 2024年1月31日 15時51分

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コーナーキックを蹴る久保建英

 AFCアジアカップでの優勝を目指してカタールの地で戦っているサッカー日本代表は、グループリーグを2勝1敗の成績で終えてグループDで2位となり決勝トーナメントへ進出し、次からは負ければ終わりのノックアウトラウンドに突入。1月31日(日本時間20:30キックオフ)にバーレーン代表との対戦を控えている。
 グループリーグでは決して絶好調とはいえない戦いぶりを見せた日本代表には何が足りなかったのだろうか。

◆日本の弱点は「セットプレー時の守備」

 グループリーグでの日本代表は3試合を戦い、2勝1敗で8得点5失点という内容だった。これまでの戦いぶりから考えると、3試合で4失点は考えられないほど多い。しかも、そのほとんどが相手のセットプレーから奪われている。ベトナム戦では2失点だったが、コーナーキックとフリーキックからゴールを許している。インドネシア戦はスローインをゴール前まで放り込むロングスローからの失点で、これもセットプレーに含まれる。イラク戦はいずれも流れのなかからゴールを許しているが、1点目の決定機をつくられたクロスボール直前のプレーは相手のスローインとなっており、このときにマークのずれが生じていた。このように、5失点中3〜4失点がセットプレーに起因しており、日本代表が問題を抱えていることは明白なのである。

◆セットプレーで「得点は入る」

 せっかくなので攻撃におけるセットプレーも振り返ってみたい。日本代表が挙げた8得点のうちセットプレーからの得点は、イラク戦での遠藤航のゴールとインドネシア戦の先制点となる上田綺世のPKでのゴールになる。ベトナム戦の南野拓実による先制点も直接ではないにしろコーナーキックの流れで奪った得点なので、これもセットプレーからのゴールに含めてもいいだろう。

 現代サッカーにおいてコーナーキックやフリーキックなどのセットプレーから生まれるゴールは、全得点のうち2〜3割を占めるといわれている。グループリーグでの日本代表は8得点中2〜3点がセットプレーからの得点なので、割合から見ると及第点といえる。

 また、セットプレーからの得点は3〜4試合に1得点という割合で生まれるという。その数値は強豪になるほど上がり、3試合で2〜2.5得点を記録するようだ。この数値と比較しても日本代表のセットプレーからの得点はいい数値をたたき出している。

◆決定率は悪くない。問題はやはり…

 ちなみにセットプレーのなかからコーナーキックだけをピックアップすると、平均で20〜30%がシュートに結びついて、そのシュートは1割程度の決定率だという。つまり、コーナーキックからの得点率は2〜3%ということ。日本代表はグループリーグの3試合でコーナーキックの機会を得たのは合計で20本。継続した流れのなかの得点も含めると2得点となっており、今のところかなりの高確率で得点に結びつけている。

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