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前田敦子、性被害を描いた主演作に「かわいそうな人だと見てほしくない」

日刊SPA! / 2024年2月20日 8時51分

前田:山下敦弘監督の『苦役列車』(2012)に出たときに、本当の意味で強く「役者になりたい」と思いました。正直、お芝居の場に行って「所詮アイドルでしょ」という目で見られたことがなかったかといえば嘘になります。それを、ウェルカムな体勢で受け入れてくれたのが映画界の皆さんでした。だから映画を本当に好きになれた。

もともと「映画をたくさん観なさい」と秋元康先生に言ってもらってたくさん観ていました。その映画のことを製作の場を含めて、すごくステキな世界だなと実感したときに、「いっぱい映画を観てるんだね。嬉しいよ。こっちにおいで」と映画界の皆さんが言ってくれたんです。その恩を、私は忘れられません。

◆秋元康さんからプレゼントされた『ベティ・ブルー』

――秋元康さんが「映画を観なさい」と話されたのは、前田さんが最初からお芝居希望だったことを知っていたからですか?

前田:そうです。「役者になりたいと言うのなら、たくさん映画を観なさい」と。初めてプレゼントしてもらったのが『ベティ・ブルー』(※)だったので、ちょっと刺激が強くて、「なぜこれを?」と最初は思いましたけど(苦笑)。でも作家性の強い映画とのドカン!という出会いになりました。そこから映画っていろんな作品があるんだなと思って、観まくりました。

※『ベティ・ブルー 愛と激情の日々』1986年製作のフランス映画。愛し合う男女の姿を赤裸々に描き、日本を含め世界的なヒット作となった。

――実際に映画を作る側に入ってみていかがでしたか?

前田:みなさん基本的に映画オタクなんです。山ほどの映画が頭の中に入っている。それが羨ましくて。私も「もっと観よう!」となりました。本当にオタク気質でいい人たちなんですよ。

――ご自身にもオタクの顔が出てきた時期がありましたか。

前田:そういう時期もありましたね。そういえば、ある時、本当に映画にたくさん出ている役者さんたちにお礼を言ってもらったことがあるんです。「大きなアイドルグループの子が、映画をたくさん観ていて、映画が大好きだ、映画館をはしごしているという噂が広がって、それで映画を観ようと思ってくれた人もいる。映画界としては大きな出来事だ。だからそうやって映画を好きだと言ってきてくれて嬉しい。あなたのおかけだ」と。

◆アイドルは、人の心の中に入っていけるスゴイ職業

――先輩方からそんな風に。

前田:私としては、ただただ映画の世界に入りたい一心でいっぱい観ていただけなんです。ただ、アイドルの影響力のすごさについては、あとになって私自身も感じています。もとはといえば、自分がなりたかった職業ではなかったけれど、振り返ってみると、アイドルというのは、本当にすごい職業なんだなと。

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