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パチンコホール「ガイア」の倒産にファンも業界も驚かないワケ――大反響トップ10

日刊SPA! / 2024年3月19日 8時45分

◆出なくて客もいないのに出店が続く不思議

 結果、少なくとも筆者の知る限りのガイアはどこも驚くくらいにガラガラで、これで商売として成り立つのか心配してしまうレベルでした。しかし、それでも出店を続けており、パチンコ業界の7不思議とも言われるほど。業界関係者の話では、ガイアは店舗や土地といった資産を証券化してキャッシュを回しており、どんどん出店していく必要があると。いわば自転車操業経営を行っていたわけであります。

 200店舗達成以降も新店舗を積極的に出店し続け、社長逮捕以降から本格的に展開していた新屋号「メガガイア」は地方によってはちゃんと玉を出している、強い店として知られているという話も聞きました。

◆交換率が下がっても変わらぬ営業スタイル

 2015年には都内ホールが脱等価ということで交換率を一斉に下げましたが、その際もパチンコがちょっとだけ回るようになって驚いた記憶もあります。ガラガラでこれくらい回ってくれれば筆者的に理想だなと思い、しばらく通っていたら、あっという間に元通り。交換率が下がったのに以前同様の回りになったら、「そりゃ客はいなくても粗利はしっかり確保できているんだな」と思わされた次第であります。

◆店舗の切り売りと不渡り

 その後、絶対的なファン人口が減り、さらにファン自体の可処分所得も減るなかで、出ないというイメージが付いてしまったホールはどんどん淘汰される時代が到来します。そのイメージの典型例であるガイアも徐々に店舗数を減らし、さらにそれなりに客が付いているメガガイアブランドのような店舗は他の法人に売却。

 とうとう自転車操業も終わるのかなと業界内でささやかれていたら、今回の民事再生に……。ちょっと前には手形が落ちなかったという話も流れ、取り引きがあったメーカーや業者は大変だったと思いますが、ガイアの倒産というニュースは誰も驚かなかったというのが正直なところではないでしょうか。

◆再建は厳しいという声も

 スポンサーの支援で営業を続けるという話もありますが、既にそれなりに客がいた店舗は売却済なだけに、再建は厳しいというのが関係者の声。ただ現金商売という強みもあって、かつて同様に民事再生を申請したホールは、今でもしぶとく営業を続けていたりします。

 少なくない社員が在籍し、その家族を含めればかなりの数の人がガイアで生活していることでしょう。また、業界的にも大手ホールの倒産はイメージの悪化を加速させ、さらなるファン離れにつながる恐れもあります。ガイアが再建できたとすればこの業界はまだ大丈夫かもしれませんが、どうなることか……。今後の動向からは目が離せそうもありません。

文/キム・ラモーン

【キム・ラモーン】
ライターとして25年のキャリアを持つパチンコ大好きライター。攻略誌だけでなく、業界紙や新聞、一般誌など幅広い分野で活躍する。

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