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逮捕の可能性さえあった福原愛。バトルと和解に見る、共同親権への誤ったイメージ

日刊SPA! / 2024年3月20日 15時52分

その場で江さんは、任意での引き渡し望んだが、福原さんは応じず。23年8月には、福原さんの元にいる長男を強制執行という形で、台湾へ連れ戻す申し立てが認められた。
しかし、福原さん側は徹底抗戦し、7月の引き渡し審判への不服申し立て(抗告)を、東京高裁・最高裁に行っていた。
それに対し、江さんは福原さんを刑事告訴し、日本の警視庁に受理されていた。逃亡の恐れありと認められれば、未成年者略取容疑で福原さんは逮捕される可能性すらあったのだ。

このように揉め、最悪、逮捕されるかもしれない状況で、福原さんは表舞台から姿を消していた。

◆福原愛さんはなぜ逃げ切れると思ったのか

強制執行がなぜ行われなかったのか。そしてなぜこのタイミングで和解となったのか。会見では江さんの日本側の代理人、大渕愛子弁護士が和解までの経緯を語った。

「昨年7月に(江さんが)会見をした時点で(福原さんが)どこの国に行ったのか定かではありませんでした。調査の結果、8月の後半から9月にかけて中国にいることが判明しました。その後、代理人の間で話し合いが進められて、和解が成立したので、日本において引き渡しがなされた。江さんと息子さんはすでに日本を離れました」

二人の間にはもはや何の争いもない。福原さんは、不服申し立てを取り下げたためだ。

ではなぜ和解となったのか。その決め手について語ったのは、これまで福原さんの代理人をつとめてきた民事の弁護士ではなく、刑事告訴されたのちの昨年12月、福原さんに依頼され代理人に就任した酒井奈緒弁護士であった。

「本件は、福原さんが面会交流期間を過ぎても江さんに息子さんを戻さなかったことに端を発しております。以降、息子さんを江さんに引き渡すように裁判所から命ぜられても、福原さんが息子さんを引き渡さなかったこと、これは端的に不適切であったと言わざるを得ません。
今回、私達からは、率直に、福原さんに『態度を改めないとダメだ』という話をさせていただきました。これに対して福原さんにおいても理解し納得をしたことから、私どもから大渕弁護士に、刑事弁護の過程で和解を申し入れるに至りました」

説得した際の、福原の態度はどうだったのか。中国に逃げたり、最高裁まで戦ったり、これまでずっと抵抗していたのだ。かなり拒否感があったのではないか。

「私どもがきちんと説明をしたところ素直に応じていただいた。ダメだということは本人もわかっていた。それでもお子さんに対する思いが非常に強くて渡せなかったという印象です」(酒井弁護士)

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