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「37歳の長友」に頼らざるを得ない日本代表。“サイドバックが枯渇した”深刻な事情も

日刊SPA! / 2024年3月21日 8時53分

 アジアカップ敗退後の試合で、そもそものチームの雰囲気を不安視される状況。加えて、アジア勢でも屈指に厳しい環境となるアウェイの北朝鮮戦では、試合までに気持ちをつくる準備が難しくなる。技術や戦術面以前の問題が懸念されるなか、チームの雰囲気づくりに長ける長友の力を頼らざるを得なかったのだろう。

 さらに、サイドバックが枯渇している日本代表の現状は深刻でもある。それも踏まえて、精神面だけでなくプレー面でも期待している部分はありそうだ。技術や戦術面だけ見れば、他の若手選手を呼ぶべきだったのかもしれない。ただ、今回に関しては外には見えない場面で、長友の力が必要になるだろう。

◆満身創痍の選手たちをいかに休めるか

 37歳と大ベテランの域に達している長友の招集によって、精神的コンディションを整えようとする試みは理解できる。しかし、今の日本代表メンバーはそもそもフィジカル的なコンディションがよろしくない。

 三笘薫や冨安健洋は負傷を理由に今回の招集を見送られた。さらに、リーグ終盤を迎えるヨーロッパのチームに所属する選手らは、激しい戦いの連戦でフィジカル面が下降気味でパフォーマンスに影響を与えている。

 特に、カップ戦を勝ち上がっていたレアル・ソシエダの久保建英、リバプールの遠藤航などは、パフォーマンスが下降気味だ。それでも所属チーム、日本代表にも欠かせない存在であるため、乗り越えてくれることを願うばかりになる。

 とはいえ、そういったコンディション不良の選手を90分間フルで使う必要はないし、状況によっては別の選手が出場したほうがいい。おそらく森保監督も織込み済みで、今回は遠藤と同じポジションを務められる選手が招集されている。守田英正、佐野海舟といったアジアカップ組に加えて、田中碧と川村拓夢の姿も。佐野は負傷を理由に辞退することになったが、それでもアジアカップ時と比べたら層は厚い。先に行われるホームの一戦で早めの大量得点で試合を決めてしまい、遠藤を早めに休ませることが理想的な展開となる。

◆北朝鮮との2連戦は今後に向けた試金石に

 多角的な要因によって万全の状態で臨むのが難しい日本代表だが、ベストではないにしろベターな状況にできるかがカギとなる。長友の招集からも読み取れるように、試合以外の部分をこれだけ考えているのだから、試合自体の準備・対策も当然のように綿密に進めていると信じたい。

 アジアカップと同様に北朝鮮も含めた今後の対戦国は策を練ってくることは間違いない。だからこそ、日本代表はそういった対策を上回る必要がある。北朝鮮との2連戦はまさに試金石となるだろう。

<TEXT/川原宏樹 撮影/加藤圭祐>

【川原宏樹】
スポーツライター。日本最大級だったサッカーの有料メディアを有するIT企業で、コンテンツ制作を行いスポーツ業界と関わり始める。そのなかで有名海外クラブとのビジネス立ち上げなどに関わる。その後サッカー専門誌「ストライカーDX」編集部を経て、独立。現在はサッカーを中心にスポーツコンテンツ制作に携わる

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