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オニツカ、アシックス、ミズノ…「日本のスニーカー」が大復活。履き心地が段違い

日刊SPA! / 2024年3月27日 15時52分

アシックスにもうひとつ、ファッションアイテムとしての顔もあります。いわゆるY2Kと呼ばれる2000年代のファッションがトレンドですが、その中心はナイキでもニューバランスでもなく間違いなくアシックスです。代表的なモデルのひとつが「GEL-NYC」。

普通にオジサンから見ると「いや、部活でこういうの履いてたよ」という印象がほとんどだと思いますが、パリコレでは各メゾンでひっぱりだこ。世界の見方は全く違うのです。理由は一言、機能美。ベースがガチ靴なので、あたりまえに履きやすい。日本人特有の小ぶりなカカト、余裕のあるつま先のスペースは、似たテイストのナイキやアディダス、ニューバランスの靴と比べても、足への吸いつきは比べ物になりません。

◆ライフスタイルをブラッシュアップした「ミズノ」

国産メーカーでアシックスと双璧をなすのがミズノです。本社は大阪で、創業当時から野球部門に力を入れていたのですが、次第にどの分野にも本腰を入れ始め、アシックスの分野には必ずミズノがいます。「アシックスとなにがちがうの?」と聞かれたら、私はいつも半歩先のパイオニア、と答えています。真骨頂はスポーツスタイル。2023年も即完売となった「ウェーブプロフェシーモック」などは解説しなくてもミズノがこれから何をしたいのかが一目瞭然。

決してスポーツをアスリートだけのものにせず、生活やファッション、機能性を同時に目指すとこうなった、という1足です。「○○専門の靴」という概念そのものをひっくり返し、かっこいいながらもどこのパクリもしない「生活のため」の靴は世界中から注目され、高額でもすぐに売り切れ。90年代のナイキを思わせる現象が今はミズノで起きています。

個人的な経験ですが、同じ値段でも他のメーカーよりミズノの製品は如実に長持ちします。筆者が陸上競技に打ち込んでいた当時の「スカイメダル」などは高校の3年間フルに使っても壊れなかった「神シューズ」として今でも強く記憶に残っています。頑張って買った倍以上の値段のナイキは半年も持ちませんでした。

この靴、とんねるずの『ねるとん紅鯨団』を思い出す方もいるでしょう。当時「体育会系基本靴!」としてCMをガンガン打ち出していた、あの靴です。これも今は「おしゃれ靴」として不動の人気を誇っています。特に日本人専用を目指していたわけではないのですが、どこのメーカーよりも広いベロで甲を抑え、壊れやすいパーツには惜しげなく天然革を使い、カカトのおさまりがいいので壊れようがない。ニューバランスが3万円で作っている製品とレベル的には同等、もしくはそれ以上。ボクシングシューズやF1のレーシングシューズなど、どの分野の製品でもクオリティの良さは世界中に知れ渡っているので、地球の反対側のブラジルではナイキをおさえて「一流スポーツメーカー=ミズノ」という評判が定着していると聞きます。

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