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松井玲奈、“不倫妻”を演じ夫婦の在り方に感じたこと「会話がなくなったり興味がなくなったり…」

日刊SPA! / 2024年3月27日 8時52分

◆「自分が頑張ってきた証でもある」

――再共演というのは、お仕事を続けていたからこそ叶うことですね。

松井:そうなんです。現場に入って初めましての方がたくさんいらっしゃるのは刺激的ですが、また会えたというのも、自分が頑張ってきた証でもあるので、すごく嬉しいです。落合さんとは『ゴールド・ボーイ』の撮影のすぐ後にも『やわ男とカタ子』というドラマで共演しました。ご縁ってトントンと続くことがあって面白いです。再びのお仕事で言うと、今回の金子修介監督とは、AKB48時代のミュージックビデオ以来でした。

――そうなんですね。

松井:10年ぶりくらいだったのですが、監督も覚えていてくださっていて、今度はちゃんとお芝居の現場でお会いできてすごく嬉しかったです。

◆「見る人によっていろいろ考えられる」

――本作『ゴールド・ボーイ』で松井さんの演じた妻の静は、昇に離婚を突きつけており、事故と処理された両親の死に疑念を抱いていました。昇が義理の両親を殺すに至った理由は、お金目当て、静との関係がうまくいかなくなったこと、どちらがきっかけだったと松井さんは思いましたか?

松井:どっちもだと思います。どのキャラクターも行動原理みたいなものは明言されていないんですよね。突き詰めていくと、個人が持っている欲の部分が浮き上がってくるのですが、観る人によっていろいろ考えられるのが楽しい作品だと思っています。「全部を説明してくれなかった」と言う人もいるかもしれないですが、私は観る方のことをすごく信頼している作品だと思いますし、そこが潔くて素晴らしいと感じました。

――昇と静、彼ら夫婦の在り方をどう感じましたか?

松井:義理の両親を殺してしまうというのは普通ないことですが、会話がなくなったりお互いへの興味がなくなったりといったことは、普通の夫婦でもあることなんじゃないでしょうか。何がきっかけだったのか、多くは映画の中では語られなかったので、静に関しては自分で考えなければいけない部分も多かったですけれど、新しさを見つけるというより、よくある夫婦関係だけれど、その物語の中でどう自分なりに深めていくかが大切だろうと感じて演じていきました。

◆助言はこちら側からの希望にすぎない

――破綻する夫婦も多くいますが、一方で続いている夫婦もたくさんいます。続けていくためには何が大切だと思いますか。

松井:今回に限っては、そもそも私が演じた静は彼女自身の人間性にも問題があるんですよね。両親を亡くした女性ですが、彼女自身、恨まれる理由を持っていますから。でも可哀そうな女性に描かれていないところが、逆に面白いキャラクターだと感じました。しかも、静は自分自身で恨まれていると分かっている。人間らしい人だと思いました。

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