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1文字1円未満だったWebライターが“文字単価”を「6年間で約20倍に」上げるまで

日刊SPA! / 2024年3月28日 16時0分

「僕は大学を卒業するまで7年かかっています。猿岩石の『ユーラシア大陸横断ヒッチハイク』が好きで、3年間休学して海外旅行をしていたのですが、その道中でクーロン黒沢さんが書いた『裏アジア紀行』(幻冬舎)という本を読んで、こんなライターになろうと決意しました。

 帰国後、旅行について書いた原稿を色んな出版社に送ってみたのですが、反応はあまりなくて。仕方なく某クラウドソーシングサイトに登録して1文字1円の記事を毎日1万文字分ぐらい書いていたのですが、正直かなり大変でしたね」

 そんななかで、いくつかの転機が訪れたという。

「大きかったのは、クーロン黒沢さんのトークイベントに参加したことです。そのイベントに申し込みする時に『自分の過去の変な体験について書いてください』という項目があって。僕はゲイマッサージ店でアルバイトしていたので、いろいろ書いてみたんです。それが目に留まったみたいで、話す機会をもらえました。そこでライターをやっていると話したら、クーロン黒沢さんが編集・発行人を務める『シックスサマナ』というKindle電子雑誌のなかで連載を持たせてもらえることになりました」

 ツテやコネがなくても自分から行動することでチャンスが舞い込んでくるケースもあるのだ。

◆たった5〜6年の間でギャラは約20倍に!

 だが、その後もライターとしての営業活動はあまりうまくいかなかった。そこでクーロン黒沢さんに相談してみたことで、Webメディア「日刊SPA!」の編集者につないでもらえたのだ。当時の担当編集者がこう話す。

「國友さんからもらった企画案の内容や、クーロン黒沢さんの知り合いということで、当初は40代ぐらいの“ヤク中のおじさん”だと思っていました。しかし実際に打ち合わせに顔を見せたのは20代の好青年だったので驚きました(笑)。コンプラにうるさい時代に裏社会などのテーマを若者がガッツリやろうというのは“ギャップ”があって面白いし、なんとなく未来の可能性を感じたんです」(日刊SPA!編集者)

 多くのライターがひしめく中で、編集者になんらかの“引っかかり”があることが大事なのかもしれない。ともあれ、日刊SPA!で定期的に記事を書き続けたことで、“ライター”として道が開けていったという。ただし、大学卒業後の進路は相変わらず決まっていない状態だった……。

「その編集さんが、『出版社の仕事に興味があるなら、直筆で手紙を書いてみるといいよ』と教えてくれたんです。それで、『実録 ドラッグリポート アジア編』や『裏のハローワーク』などの著書がある草下シンヤさんが彩図社の編集長だと聞き、直筆で5000~6000字ぐらいの手紙を出してみたんです」

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