45歳課長、悩む若手部下に「飲みに行くか!」と気にかけたら…辞めてしまった。告げられた“理由”に困惑
日刊SPA! / 2024年4月6日 8時54分
注意をしたいときは、主語を大きくしない
BEFORE 普通はこうしない?
AFTER 私はこうしていました
◆問題は「ヒト」ではなく「コト」として捉える
さらに、「罪を憎んで人を憎まず」とは孔子の教えだが、小竹氏も相手を責めるのではなく、現象が起きた“シチュエーション(背景・状況)”に寄り添うすべきだと強調する。
「失敗をヒューマンエラーではなく、仕組みの問題として捉えて、ミスを起こした『ヒト』をコントロールしようとするのではなく、起きてしまった『コト』について、『こういう背景があるよね』『だからこうしないといけないよね』とコンテキストへ変換する。すると、建設的な解決策を模索がしやすくなるはずです」
失敗しているときは、相手を責めない
BEFORE 何で間違えたの?
AFTER 解決策を整理しよう
◆年下からアプローチをさせる「プル型」に誘導する
また、物事を提案したいときは、年上からの「プッシュ型」ではなく、年下からアプローチをさせる「プル型」にうまく誘導するのが大事とも。
「どうしても年上の意見はプレッシャーになりがち。押し付けに加えて、自分に配慮がない内容だと、『この人に相談しても意味がない』となってしまう。それこそソフト老害です。困っている相手がいたら、『なにかあったら聞いてね』と上手く誘導する」
相手が困っているときは、聞かれるまで待つ
BEFORE もっとテキパキやってよ
AFTER なにかあったら聞いてね
◆昔話は“失敗マウンティング”で
また、ついつい部下や後輩に過去の自分の経験を元に助言をしたくなってしまうのも、「ソフト老害」的なムーブです。これには2つの対策があると小竹氏。
「どうしても昔話をしたい場合には、正真正銘の失敗談を語る“失敗マウンティング”なら親しみやすさが生まれるかもしれません。僕自身も免許をうっかり失効して、一から教習所に通った話から、過去にSNSで炎上した話まで、さまざまな失敗を経験してきましたが、失敗談を“自己開示”することで、むしろ周囲との距離がたしかに縮まった瞬間がたくさんありました。自ら『隙』を見せると、『好き』になってもらいやすいです」
もしくは過去の経験を「資料化してしまうのもアリ」だと言うが、資料化とは一体どういう意味なのか。
「自分の実績や、過去の担当案件の書類などをまとめておけば、部下や後輩は参考にしたいときに見ることができます。加えて、資料であれば受け取るも受け取らないも自由なので、彼らにとっても負担があまりありません。自ら銛で突きに行くのではなく(プッシュ)、置き網漁のように資料を用意しておいて、食いついてくれたならば(プル)、向こうから昔話を聞いてくれるはずですから」
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