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高校1年生で大病が発覚。クビ、ひきこもり…それでも今、「社会貢献」に力を入れる理由

日刊SPA! / 2024年4月7日 15時49分

◆オンラインゲームの仲間に救われたひきこもり期間

 退職後は、実家でひたすらオンラインゲームばかり。しかし、このゲームと過ごした時間が、亀井さんにとって大きな転機になった。

「リアルの世界では自分の殻に閉じこもっていましたが、アバターを介してだったら人とコミュニケーションをとることに苦痛を感じなかったんですね。しかも、幸運なことに、オンラインゲーム内で出会った仲間たちが、優しい人ばかりで。ゲーム上での仲間たちとのやりとりを通じて、体力的にも精神的にも癒されていきました」

 そして、ひきこもり生活から2年後、一念発起し、アルバイトで社会復帰を果たす。

「バイト先は、近所のスーパーの惣菜売り場です。職場はおばちゃんばかりで、20代前半の男は僕一人。すごくかわいがられて、毎日とても快適でしたね」

◆新たに見つけた「コーヒー屋をやりたい」という夢

 アルバイト自体は楽しかったが、まだ当時は20代中盤。いつまでも惣菜屋のバイトでいいのかと悶々とするように。そんななか、亀井氏の中で「コーヒー店をやりたい」という思いが新たに生まれていったとのこと。

「両親が喫茶店を営んでいたので、漠然と『自分もいつかコーヒーの店をやりたい』と思うようになったんです。それからは、自分が店を持った時に役立つようにと、居酒屋やカフェ、フレンチなど飲食関係の職場でフリーターとして働きました」

 さらに、周囲に「コーヒー屋をやりたい」と日頃から公言していたことをきっかけに、地元栃木県のマルシェで、コーヒー店を出店しないかという話が舞い込んだ。

「『せっかくやるなら』と、宇都宮の焙煎屋の方の元で学びながら、コーヒー豆の焙煎の勉強を本格的に始め、その豆やコーヒーをマルシェで販売しました。そのときにコツコツ貯めた開業資金を元に、30歳で、地元にコーヒー店をオープンできたんです」

◆通販事業の展開や飲食店コンサルタントとして活動開始

 開業後は、店の運営の傍らで、知人のアドバイスからコーヒー豆の通販もスタート。

「いざネットで販売すると、すごく好評で、すぐに通販の売上が店舗売上を上回るようになりました。店舗営業は時間の制約もあるし、発作のリスクもあることから、思い切って店舗営業はやめ、通販事業に専念するようになったんです」

 この噂を聞きつけた同業者から、「通販事業のノウハウを教えてほしい」と言われ、飲食店コンサルタントも開始した。コンサルと通販が軌道に乗り、気が付けば売上は月商1500万円以上、年商1億円以上を稼ぎ出すように。

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