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居眠り議員に「恥を知れ!」。石丸伸二市長41歳、“腐敗しきっていた政治”から目指す場所

日刊SPA! / 2024年4月9日 8時52分

――昭和のげんこつ親父!

石丸:実際には普通の田舎のおじちゃんですよ。中卒の。そのせいか、中学2年生の終わり頃に父から「お前はこの先どうするんだ?」と聞かれました。普通は、当然のように高校に進学するじゃないですか。進学しない道もあるの?って自分なりに考えて、「高校に行かせてください」とお願いしましたけど、そのときから自分で選択するよう求められた。自分で決めた以上、頑張らざるをえないから、広島市内の高校へ進み、最終的に京大を目指しました。

――大学卒業後には銀行マンに。

石丸:裕福な家庭ではなかったので、大学は国公立しかないと考えていた。さらに、安定して稼げるようにと経済学を専攻し、金融機関を目指しました。

――いつから政治に関心を?

石丸:入行から3年目にエコノミストになってからですね。経済は政治に紐づいているので。日本はかつて「経済一流、政治三流」と言われましたが、政治三流なら経済も三流になっていく。日本の失われた20年、30年の背景にあるのは、政治の問題だと考えるようになりました。

――それで安芸高田市長に?

石丸:たまたまきっかけが生じた、というのが本当のところ。東京で仕事をしていた’20年7月に、あの“河井克行事件”で当時の安芸高田市長が辞職して、7月7日には「なお、現在、市長選に立候補を表明しているのは副市長だけ」というニュースが流れたんです。「無投票で市長に選出されそうだな。誰か出ろよ」と思ったんですけど、その直後に自分が出ればいいかと思って飛んで帰りました。

◆市長選のあとに恋人と別れて……

――誰かに相談した?

石丸:しなかったですね。7月8日には会社に退職の連絡をして、両親には地元に帰ってから選挙に出ると伝えました。

――お付き合いしていた人は?

石丸:……いましたね。市長選に出ると話したときはびっくりしてました。ただ、その少し前に彼女に「あなたは、いつか何者かになる気がする」と言われていて、その評価が出馬の後押しになったと感じています。

――その後、彼女とは……?

石丸:別れちゃいましたね。僕は当選して、4年間は安芸高田市を離れられなくなった。出馬表明から選挙までの約4週間も、忙しすぎて連絡が取れなかった。当選後に会うと、「おめでとう」と我がことのように祝福してくれたけど、喜びきれないところもあったと思う。

――安芸高田市に連れてくるという選択肢はなかった?

石丸:彼女を連れてきていたら、日本の損失になっていたでしょう。彼女は今、アメリカで仕事をしているんです。しっかり“4番”として活躍している。結果論ですが……心から(あのとき別れて)よかったと感じた。

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